Microsoftは7月7日(現地時間)、アプリで稼働する人工知能(AI)botを開発するための「Microsoft Bot Framework」のアップデートを発表した。
Microsoft Bot Frameworkは、同社が3月の開発者会議「Build 2016」で発表し、プレビュー版を無償で提供してきたbot作成フレームワーク。3月の時点で、Skype、LINE、Slackなどで稼働するチャットbotを開発できるようになっていた。その後、米FacebookのFacebook Messengerにも対応した。
Bot Frameworkの主な新機能は以下の通り。
Skypeは8日、別の公式ブログで、Bot FrameworkのアップデートでSkype botに関連するものについてさらに説明した。
Skype Bots PlatformがBot Frameworkに統合されたことにより、Skype botをBot Frameworkで開発し、そのままBot Directoryに登録できるようになった。
例えばホテルチェーンのチャットbotは、対話相手の顧客にホテルの部屋の画像と「予約」「詳細を見る」などのボタンのついたカードを提示できる。複数の部屋のカードをカルーセル状に並べ、横スワイプで閲覧できるようにすることも可能だ。また、予約の完了を示す領収カードも表示できる。
botがグループチャットに参加できるようになった。例えば、見に行く映画や頼みたいピザをグループで決めるときに便利そうだ。
Bing EntityおよびBing Intentの現行プレビューを利用することで、自然言語を理解できるようになった。
サードパーティーのサービスへのサインイン用カードを表示できる。例えばホテルチェーンのbotが提示するカードに一度サインインすれば、次回からはサインインせずにbotでホテルの予約などができるようになる。
このアップデートにより、既にbotを登録している開発者はbotをアップデートし、改定された利用規約に改めて同意する必要がある。
Skypeチームによると、3月のプラットフォーム公開後、bot開発に参加した開発者は3万人以上になるという。
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