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2016年11月07日 08時00分 UPDATE

“実写にしか見えない”3DCG女子高生「Saya」、制作者が込めた思いは 「一瞬で消費される時代に一石を投じたい」 (5/5)

[片渕陽平,ITmedia]
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Sayaは「まるでサグラダ・ファミリア」「時代の流れに一石を投じたい」

 TELYUKAの2人が「Saya」制作に取り組み始めてから約1年半。動画化に向けて「細かい筋肉がどこにあるか」「どのように動くか」を計算してCGを作り直しているが、そこには課題もあるようだ。「シミュレーションに基づき新しく筋肉を入れたり、厚みを変えたりすると、今度は顔全体のバランスが崩れて『かわいさ』が失われてしまうこともある」(友香さん)。

photophoto 2015年ver
photophoto 2016年ver

 そんな難しさもあるものの、2人はSaya制作の自由度の高さに魅力を感じているという。「普段のCG制作の仕事は、プロジェクトが終われば『それでおしまい』。しかしSayaの場合は、ダメだと思うポイントを自分たちで見つけて繰り返し修正できる」と晃之さんは話す。

 「ネット上で『Sayaは、まるでサグラダ・ファミリアを作っているようだ』という感想をもらったのが印象に残っている。完璧な人間を作ることは難しいが、『かわいい』と許容してもらえるところをゴールに制作を続けたい」(友香さん)

 「今は映画やゲームなどたくさんのコンテンツが作られ、CGの多くは一瞬で消費されてしまう。そんな時代に一石を投じみんなで手間暇かけて作ったものは、その分だけ長く愛されると思う」(晃之さん)

photo 前列:右からロゴスコープのジャナック・ビマーニさん、TELYUKAの石川晃之さん、友香さん、後列:ロゴスコープの亀村文彦さん、慶応義塾大学の杉浦一徳准教授、太田直久教授
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