東京大学と筑波大学が運用するスーパーコンピュータ「Oakforest-PACS」のストレージシステムが、2017年11月時点のストレージ性能ランキングを示す「IO-500リスト」で世界1位を獲得した。両大学が運営する最先端共同HPC基盤施設と富士通が、11月16日に発表した。
IO-500リストは今回初めて公開されたリスト。ストレージの性能は、大規模数値シミュレーションだけでなくビッグデータ・AI処理にも重要で、スーパーコンピュータの計算処理を向上させる上で大きな影響を及ぼすという。大規模ファイルの書き込み・読み込み性能と、小規模ファイルの書き込み・読み込み・リスティング性能を測定するベンチマークプログラムを用いてスコアが決まった。
1位のOakforest-PACSは、科学技術分野の研究開発を推進するため、東京大学と筑波大学が16年12月に運用を開始(関連記事)。米DataDirect Networksの並列ファイルシステム(ES14KX)と高速ファイルキャッシュシステム(Infinite Memory Engine)で構成されている。今回の計測では、高速ファイルキャッシュシステムを用いて行われ、単独ファイルへの書き込みが毎秒742GiB、単一ファイルへの書き込みが毎秒600GiBを記録した。
(太田智美)
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