メガネスーパー傘下のEnhanlabo(エンハンラボ)は12月19日、メガネ型ウェアラブル端末「b.g.」(ビージー)の量産型モデルを発表した。2018年2月から企業向けに先行納入し、実証実験を進めるという。
HD(1280×960)解像度の非透過型有機ELディスプレイを2つ搭載し、HDMIで入力した映像を両眼で見られる。(映像の)見え方のクオリティーや、眼への負担軽減を追求した結果、このようなデザインになったという。メガネを装着した上からでも着用でき、本体にはIP65相当の防水機構を備える。
ディスプレイを顔の中心部に置くことで重さを分散し、かけ心地を追求した。人それぞれで瞳の位置が異なることから、ディスプレイの位置を上下に動かせるほか、必要がないシーンではディスプレイを上に持ち上げて視界から外せるという。
バッテリーは搭載せず、USBケーブルを通じてモバイルバッテリーなどから給電。HDMIで映像を入力するデバイスは、スマートフォンや小型のコンピュータ「Raspberry Pi」を想定する。著作権保護機能「HDCP」には非対応。
あくまで“映像を表示する機能”に特化することで、連携するアプリ開発企業の参入障壁を低くするのが狙いだ。
同社は、2018年1月17〜19日に東京ビッグサイトで開催される「ウェアラブル EXPO」に量産モデルの試作品を出展する。
(太田智美)
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