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今一番注目されてるフルサイズミラーレス一眼、キヤノン「EOS R」荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/5 ページ)

» 2018年10月27日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

超快適なAFは暗所にも超強かった

 では撮ってみよう。

 EVFは大きいけれども、クオリティー的にはエントリーからミドルクラスかな。見え具合はハイエンド機には劣る。EOS Rがハイエンド機かといわれるとたぶん違うのだけど、一眼レフからの移行ユーザーを念頭に置くならもうちょっと頑張ってほしかった感はある。

 シャッター音はカシャンって感じで軽め。シャッター音にこだわりがある人だと気になるかも。

 背面モニターはバリアングル式のタッチパネル付き。

 タッチパネルはAFのみならず、メニュー操作やパラメーター変更でも使えて、非常によくできている。タッチパネルはメーカーによって力のいれ具合や完成度に差があるが、キヤノンはトップクラスといっていいだろう。

 画質はもうキヤノンのフルサイズ機なので特にいうことはないかなという感じ。

いつものガスタンク。絞り優先AEでF8で撮影。収差も「レンズ光学補正」でしっかり補正されている。レンズごとに最適な処理を行うデジタルレンズオプティマイザーも内蔵した(24-105mm 24mm 1/320秒 F8 ISO100)
レンズ光学補正メニュー。レンズに応じた補正をかけてくれる

 RFレンズ第一弾の24-105mm F4もボディに比べるとちょっと太いかなってのはあるけど写りは良い。

レンズは太めだが写りや手ブレ補正の性能は申し分ない。1本目のレンズとしては完璧といっていいんじゃなかろうか
多摩市役所前に残る鎌倉古道で(24-105mm 24mm 1/1000秒 F4 ISO100)

 AFはめちゃ速い。さすがデュアルピクセルの実績があるだけあって、快適。瞳AFも持っている。

瞳AFが働いているの図
ちゃんと手前の瞳にフォーカスがきてる。マウントアダプター経由で50mmF1.4を装着して絞り開放で撮影(50mm 1/640秒 F1.4 +1.67 ISO100)
24-105mmの80mmでポートレート。フルサイズセンサーだと階調が豊かなのでわざとハイライト部をトバすような撮り方もしやすい(24-105mm 80mm 1/160秒 F4 +1.67 ISO100)

 AFは高速だが、連写速度はそこまでではない。最高で約8.0コマ/秒だが、これはAF固定の場合。AF追従だと約5コマ/秒となる。一眼レフだとフルサイズのエントリークラスレベルでちょっと残念な感じだ。

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