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今一番注目されてるフルサイズミラーレス一眼、キヤノン「EOS R」荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/5 ページ)

» 2018年10月27日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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 ISO感度は100から40000まで。感度拡張でISO102400までいける。

ISO800から6400まで。ISO6400なら十分常用可能。

ISO12800からISO102400まで。ISO51200以上は拡張感度だけあってかなりアレてディテールも失われるが、ISO12800まではいけそうな感じ

 AF枠サイズは全部で7種類。ちなみに顔検出は「顔・追尾機能」モードにしたときのみで、ポートレートを撮りたいときは測距エリアをそちらに切り替える必要がある。

 1点AFで測距枠を小さくするとかなりピンポイントで合わせてくれる。

秋といえばコスモス。コスモスといえば蜂。ぐっと寄って撮影。蜂をきりっと捕りたいのでF8で。フォーカスも発色もOk(24-105mm 105mm 1/400秒 F8 ISO100)
秋といえばトンボってことで。ちゃんとトンボのしっぽではなく顔(は見えてないけどそのあたり)にフォーカスを合わせられた(24-105mm 105mm 1/320秒 F4 -0.33 ISO100)

 もう一つ、撮影モードに「Fv」が設けられたのもトピック。シャッタースピード・絞り・ISO感度・露出補正をフレキシブルに設定できるモードで、シャッタースピード、絞り、ISO感度をオートにするか値を固定するかで柔軟に指定できるもの。ここにしておけば、シャッタースピード優先的にも絞り優先的にもISO感度優先的にも使える。よいアイデアだ。

新しく設けられたFvモード。これは「Fvモードで、シャッタースピードをISO感度をオートにし、絞り値と露出補正で露出をコントロールしているときの図」

 このように基本性能はすごく高い。

 非常に優秀なミラーレス一眼だ。

 ただ、AFはすごく速くて暗所にも強いが、連写性能はさほどでもないなどすごくいいところと微妙なところが混ざっててアンバランスなところはある。

 EOS R自体は「EOS 6D MarkII」クラスという感じだが、この先ファインダーや連写性能が高いハイエンド機やボディ内手ブレ補正を搭載したモデルも出てくるだろうからそちらにも期待したい。

 ただ、レンズ資産が少ない中で新しいマウントを立ち上げるにあたり、標準ズームレンズとして非常に汎用性が高い24-105mm F4を用意し、豊富なマウントアダプターでEFレンズをより便利に使えるようにしたのは素晴らしく、初めて買うデジタル一眼がEOS Rって人でもこのズームレンズがあればしばらく困らないんじゃないかと思えるくらいよく考えられてて感心するのである。

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