R2-D2と、相棒のプロトコルドロイドC3-POは全てのトリロジーで登場する、影の主人公たちだ。その中でも危険を顧みず主人公をサポートするR2-D2は、スター・ウォーズ・サーガの真の立役者なのかもしれない。
最新作「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」では、R2-D2でも破れない暗号を破れるとされる「マスター・コードブレイカー」が登場する。以下、若干のネタバレを含むのでご注意あれ。
敵となるファーストオーダー率いる大艦隊に急襲される主人公たちレジスタンス。なんとか一撃を加え、スター・デストロイヤーを1隻撃沈することに成功したすきにハイパースペースにジャンプ。しかしファーストオーダーはレジスタンスの艦隊に追跡装置を仕込んでおり、ハイパースペースを超えて追跡してくる。
劣勢を打開すべく、追跡装置の探知機のあるメガ・スター・デストロイヤーに侵入して電源を一時的にオフにしようとたくらむ。しかしメガ・スター・デストロイヤーの全面を覆っている防衛シールドの管制用コードは、一時間ごとに変更される。
これをハッキングできるのが「マスター・コードブレイカー」。惑星カントニカのカジノリゾート、カント・バイトにいるとする彼を連れてくることはできるのか、そしてどうやって認証を突破するのか……? ここから先はその目で確かめてみてほしい。あっと驚く結末が諸君らを待ち受けているはずだ。
今回は「スター・ウォーズ」シリーズを題材に、レジスタンスの認証の突破について話をしてきた。いかがだっただろうか。
「スター・ウォーズ」シリーズはクロニクル以外にも劇場作品の外伝、さらにゲームや小説、アニメといった多方面の展開がなされている。そこにも認証の話題が登場するかもしれないので、気になる諸君は探してみるとよいかもしれない。
さて、次回。2018年が戌年であったことにちなみ、ちょっと強引だが「犬」になじみ深いあの監督の作品を取り上げてみたいと思う。お楽しみに。
それでは今回の講義はここまで!
朽木 海 (ライター、編集者、γ-Reverse代表)
ゲーム会社や出版社などの「IPが欲しい会社」と、ライトノベル作家や脚本家、漫画家などの「IPを作りたいフリーランス」を繋げるためのプロジェクト「γ-Reverse」の代表。引き続きライター業や編集者業も行っています。
ITを活用する上で無視できない認証とセキュリティの話題を、楽しく分かりやすく伝える認証セキュリティの情報サイト「せぐなべ」。運営企業のパスロジは、企業向け認証プラットフォーム「PassLogic」や個人向けパスワード管理アプリ「PassClip」などを提供。ITmedia NEWSで認証関連の話題を分かりやすく解説する「今さら聞けない「認証」のハナシ」を連載中。
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