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フルサイズEOSの画質が手に入る入門機「EOS RP」荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/6 ページ)

» 2019年03月28日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

瞳AFもばっちりでフルサイズEOSの画質をその手に

 いよいよ画質の話。

 画質はもう、「フルサイズセンサー搭載EOS」の写りなのでとやかくいうことはあるまい。

 特に現行のレンズはクオリティーも高く、問題ない。

いつものガスタンクを24mm F8で。色も階調もナチュラルで非常にバランスがよい写り。ディテールもしっかり(24-105mm 24mm 1/500秒 F8.0 ISO100)

 AFは爆速、というほどではないが十分に高速で、被写体追従AFの時に被写体を見失うことがあったり、ピンポイントでAFを合わせたい時さらに小さなAF枠が欲しくなることはあるけど、そのくらい。

 もちろん顔検出に瞳AFあり。

顔を検出してさらに瞳AFで目にも枠が。瞳AF対応である

 ただ、AFモードを「顔+追尾優先AF」にセットしたときは、画面に電子水準器が表示されない、顔検出時はタッチAFが「追尾優先」になるのは……まあ以前からそうなんだけれども、ちょっと不便かな。

絞り優先AEで瞳AFを使って室内で撮影。ピシッと手前の目にフォーカスがきているのが分かる。これ、等倍で見るとディテールがぴしっとしてて気持ちいい(35mm 1/80秒 F1.8 ISO100)

 ちなみに上の写真はキットレンズとしても採用されている「RF 35mm F1.8 MACRO IS STM」。

35mm単焦点にしては太いが、手ブレ補正は内蔵してるし、ハーフマクロだし、写りはいいしで、良いレンズ。EOS RP用に似合うもっと薄くて細いレンズも欲しいかな、とは思うけど

 このレンズが良い。絞り開放からピシッと描写してくれる。

 キットレンズが35mm単焦点ってのは……まあ他のRFレンズは太くてEOS RPにはちょっと似合わないというのはあるけれども、明るいしコンパクトだしハーフマクロでめちゃ寄れるのにF1.8というのはフルサイズセンサーのクオリティーを存分に楽しむには申し分ないのである。

古い団地の前でスナップ。顔にさっとフォーカスが合うのでスナップを撮るのにも良し(35mm 1/1250秒 F1.8 ISO100)
店頭に置かれていた昔ながらの木のコマをマクロで。ここまでぐぐっと寄れるのはこのレンズならでは。テーブルフォトを撮る人にもいい(35mm F3.2 1/100秒 ISO100)
こじゃれたランチプレートを。こういうちょっとしたカットも良い。F1.8にし、2/3段の補正でほわっとさせてみた(35mm 1/80秒 F1.8 ISO250)

 スナップにもマクロにも幅広く使える単焦点レンズなのである。最初にこのレンズを揃えたキヤノンはさすが。

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