そのため、魔法の呪文一つにしても「声紋認証」と「知識認証」による本人認証が行われていると見ることも十分可能であるし、その他のテクノロジーもコンピュータ科学と親和性の高いように設定されている。
これはカードキャプターさくらとの差別化として当然行われるべきものだったのかもしれない。こちらもシリーズは続いており、2018年には最新の劇場作品「魔法少女リリカルなのはDetonation」が公開された。
なお、カードキャプターさくらと、近年の魔法少女ブームを起こした作品「魔法少女まどか☆マギカ」の間には、フォロワーではない重要なシリーズが登場している。それは……そう、「ふたりはプリキュア」である。
初期は肉弾戦で戦う、まるで少年ものアニメのような魔法少女ものとして話題となり、その後、いくつもの続編が連綿と制作され、現在まで続いている。
実は筆者はプリキュアについてはあまり詳しくないので、詳しい諸君には、ぜひ「プリキュアにおける認証」について研究してみて、どのあたりがこじつけられ……いや、関わっているのかを教えてほしい。
今回はちょっと苦しい認証とのこじつけになってしまったが、やはり魔法少女ものは夢があることが一番だ。いかがだっただろうか。魔法少女といえば他にもたくさんの作品があるので(中には夢も希望もない作品も……)、それらについて思いをはせてみるのも良いだろう。
さて、次回だが、あの大ヒットスパイ映画を徹底解剖していきたいと思う。以前に題材として扱った「ミッション:インポッシブル」でも、たくさんの認証が登場しており、やはりスパイ映画と認証は切り離せない存在だ。
また認証だけでなく、近年身近になったさまざまなテクノロジーと組み合わせて登場していることも注目に値する作品だ。どれだけのネタが登場するか、今から期待して待っていてほしい。
では、本日の講義はここまで!
朽木 海 (ライター、編集者、γ-Reverse代表)
ゲーム会社や出版社などの「IPが欲しい会社」と、ライトノベル作家や脚本家、漫画家などの「IPを作りたいフリーランス」を繋げるためのプロジェクト「γ-Reverse」の代表。引き続きライター業や編集者業も行っています。
ITを活用する上で無視できない認証とセキュリティの話題を、楽しく分かりやすく伝える認証セキュリティの情報サイト「せぐなべ」。運営企業のパスロジは、企業向け認証プラットフォーム「PassLogic」や個人向けパスワード管理アプリ「PassClip」などを提供。ITmedia NEWSで認証関連の話題を分かりやすく解説する「今さら聞けない「認証」のハナシ」を連載中。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR