2018年1月に日本で公開された「キングスマン:ゴールデン・サークル」は、序盤からキングスマンの店舗(=秘密基地)が爆破され、死んだと思っていたあの男が生きていたという驚きの展開を迎える。そして、エグジーたちは米国へ渡ることになる。
そこにはキングスマンによく似た「ステイツマン」という組織があり、彼らに助けられることになるのだが……。未見の諸君はBlu-ray Discや各種動画サービスで視聴してほしい。
本作でも、エグジーの秘密兵器満載のクルマに乗る際には鍵ではなく指紋認証を利用していたり、ステイツマンの秘密基地に侵入する際には生体認証ロックを腕時計型コンピュータでハッキングしたり、敵役の最終兵器の停止用パスワードを皮肉の利いた方法で聞き出したりするなどなど、認証がらみのネタが多数存在する。
各シーンで、生体・所有物・記憶といった認証方式が、さまざまな技術と組み合わさって登場しているので、どのようにセキュリティを担保しているのか、そしてハッキングされたのか、考察しがいがあるだろう。
今回は若干ネタバレありでお送りしてきた本講義だが、未見の諸君もぜひご覧いただきたい。時間を感じさせないリズムの良さとパロディー満載の本作品、満足いただけることは間違いないと思う。ただし、第1作はR-15、第2作はPG-12なので、その程度の暴力描写があることはご留意いただきたい。
さて、次回はテレビアニメ「BEATLESS」を取り上げたいと思う。どのように取り上げるか悩むところではあるが、認証に絡めた話はできるのではないかと思う。
では、本日の講義はここまで!
朽木 海 (ライター、編集者、γ-Reverse代表)
ゲーム会社や出版社などの「IPが欲しい会社」と、ライトノベル作家や脚本家、漫画家などの「IPを作りたいフリーランス」を繋げるためのプロジェクト「γ-Reverse」の代表。引き続きライター業や編集者業も行っています。
ITを活用する上で無視できない認証とセキュリティの話題を、楽しく分かりやすく伝える認証セキュリティの情報サイト「せぐなべ」。運営企業のパスロジは、企業向け認証プラットフォーム「PassLogic」や個人向けパスワード管理アプリ「PassClip」などを提供。ITmedia NEWSで認証関連の話題を分かりやすく解説する「今さら聞けない「認証」のハナシ」を連載中。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR