これは、特に日本では賛否が分かれる機能のように思える。
Pokemon GOのアバターのように、魔法同盟でも自身のアイコンを設定できる。Pokemon GOでは基本素体に各パーツの着せ替えをすることで自身のアバターを作れるが、魔法同盟では自撮り写真に、帽子やマフラーなどを着せる形式がデフォルト設定になっている。
ゲーム内の説明では「あなたの肖像写真を許可なく共有することは決してありません。しかし、あなたは自由に共有できます」としている。
しかし、設定した自撮りアイコンはフィールド画面の左下に表示されてしまう。フィールド画面のスクリーンショットを共有したいが、自身の顔は共有したくないという時に不便だ。
Nianticのゲーム設計思想の中には「ゲームから生まれる現実世界での新しいコミュニケーションを重視したい」という考え方があるため、自撮りをゲームアイコンに使うという発想が出てくるのも理解はできる。
アイコンは、自撮り以外に既存の素材だけを組み合わせて作ることもできるため、プライバシーやネットストーキングなどのリスクを考えるのであればこちらの設定を使うのが無難だろう。
数時間の短い体験時間であり、デモバージョンでもあるということを前置きした上での評価となるが、「ハリー・ポッターシリーズが好きな人なら楽しめるのではないか」と感じた。
理由としては、まず多くの人々がプレイしているPokemon GOのシステムをベースとしているため、ゲームに慣れるまでの壁はあまり高くないだろうということが一つ。
「マグルに魔法を知られないようにファウンダブルを回収する」というゲームコンセプトはファンにとって受け入れやすく、ARで現実世界と魔法世界が融合する様子はやはり興奮する。
また、課金要素もPokemon GO同様にそれほど大きくない。ゲームを進める上で必要になるアイテムは基本的にマップの上に落ちているものを拾えたり、宿屋や温室で補給できたりするが、それでもアイテムが足りないときに課金してアイテムを買えばいいという程度。
アイテムを収納するボックスの拡張もラインアップにあるため、とりあえずボックス拡張にお金を使い、後はもし必要になればアイテムを購入するという運用になるのではないだろうか。
また、課金で購入するゲーム内通貨の「ゴールド」はレベルアップやログインボーナスでももらえる。コツコツ貯めれば無課金でもボックス拡張など問題なく行えるだろう。
あとは日本でどれほど流行るかだが、正直に言って未知数だ。Pokemon GOはポケモンに慣れ親しんでいる若年層はもちろん、ポケモンを知らなかった中高年層も取り込んだが、魔法同盟はどうなるだろうか。
トピックとしての知名度であれば、Googleトレンドで過去5年間の検索ボリュームを見る限りポケモンの方が強いように見える。世界中の国で比較しても、イギリスやトルコなど一部の国を除いてはポケモンに軍配が上がるようだ。
しかし、これは「ポケモンと比較すれば」という話であり、ハリー・ポッターシリーズも、世界中に知られ、熱心なファンも多いタイトルであることは間違いない。
2018年11月公開の映画「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」の日本での興行収入の期間合計は、イギリスの約46億円(4350万ドル、107円/ドルで計算)を超えて約62億円(5830万ドル)を記録している。
これは中国の約61億8000万円(5778万ドル)よりも多く、米国(約170億円)に次ぐ世界2位だ。
ファンタスティック・ビーストの勢いにうまく乗れれば、日本での魔法同盟のユーザー数も伸びるかもしれない。
以上が魔法同盟体験プレイの感想となるが、「フレンド機能」や、ボーナスステージにARで入り込める「ポートキー」などまだ体験できていない機能もある。
また、体験したが文章では紹介しきれていない要素も多々。以下にキャプションとともにスクリーンショットで紹介するので、魔法同盟が日本で公開されるまでの参考にしてほしい。
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