ああああ 達は経営企画部に向かった。
→話す →経営企画部長
部長「また君たちか。私も忙しいので後にしてくれ」
→道具 →盗撮バッグ →使う
部長「こ、これは!? 一体どういうことだ? やめたまえ!」
部長「分かった、君たちの言う通りにしよう。アクセス制限とインストール制限を解除する。それでいいだろう」
→はい いいえ
部長「物分かりが良くて助かる。私から情報システム部門に伝えておこう。その代わり映像は全て処分しておくように」
部長「いいか、親父……いや、社長には絶対に言うなよ」
タラッタ タッータッーター♪(効果音)
ああああ はインターネット環境を手に入れた。
技術ブログにアクセスできるようになった。
ああああ はインストール権限を手に入れた。
プログラミングの開発環境をインストールした。
→道具 →盗撮バッグ →捨てる
それを捨てるなんてとんでもない!
こうして ああああ はAI事業部を立ち上げるために尽力した。
AI事業部の活動を認めてもらうには、社内でさまざまな障壁があった。
しかし ああああ は社内の理解を得るために努力を重ねた。
そして初めて社長室に向かった日から、1年が経過した。
課長「久しぶりだね、 ああああ 君。今日はAI事業部が正式に社内組織として加わる日だね。これから辞令も出るのだろう。なぜ知ってるかって? 元上司として、気になるものだよ」
課長「ぜひ私のもとで学んだ経験が役に立ったと、社長に伝えてくれたまえ」
ああああ は社長室へ向かった。
社長「君は確か・・・・・・そうか、AI事業部の件だね。これまでの経験を生かして、各部門との調整をうまく進めたそうじゃないか」
社長「本日付けでAI事業部は社内の正式な部署として、組み込まれることになった。心から礼を言おう! 我が社のデジタルトランスフォーマーも、君の働きのおかげだ」
社長「ああああ 君には、社長賞として金一封(3万円)を与えよう」
社長「そしてAI事業部の責任者は、君の元上司に任せることになった。ああああ 君は心機一転で別業務の経験を積んでほしい。直に正式な辞令が出るはずだ」
社長「元上司なら君のような優秀な部下を育てた手腕を、AI事業部でも発揮してくれるだろう」
社長「ああああ 君、いやAI事業部立ち上げの功労者よ! 君は我が社が躍進する契機として社歴に刻まれるだろう」
かくしてAI事業部立ち上げに関わった ああああ の名は社内の一部で注目された。
そして苦労の大半が社内調整で、まだ何も始まっていないのを知っていたのは ああああ だけであった。
異動の辞令が出た後に ああああ の姿を見た社員はいない。
そして ああああ の立ち上げたAI事業部は、後任の責任者により会社の闇としてその名を刻むのであった。
AI開発とデータ分析という新たな冒険が始まる。
TO BE CONTINUED TO 「AI開発ミステリー 〜そして誰も作らなかった〜」
〜END〜
8月27日に初の著作「未来IT図解 これからのデータサイエンスビジネス」が発売されました。「今さらデータサイエンスの本?」ではなく「今だからこそデータサイエンスの本」です。新しい技術への向き合い方やあるべき働き方など、さまざまな示唆やヒントが詰まった一冊になりました。ITmediaでも連載している松本健太郎さんとの共著となります。Amazonで購入すると、特典として本書に掲載されたイラストデータがダウンロードできます。
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