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コンパクトで使いやすい、画質も上がった優等生ミラーレス一眼「EOS M6 Mark II」荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/3 ページ)

» 2019年11月13日 08時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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3250万画素の実力は?

 使い勝手がいいのは分かった。

 では肝心の画質は? というと、さすが3250万画素。

 撮ってみるとディテールまでかなり出てるのが分かる。

いつものガスタンク。APS-Cサイズセンサーでも3000万画素を超える時代がきたかーって感じ(18-150mm 18mm 1/500秒 F8 ISO100)

 画素数が上がると気になるのはISO感度。

 もともと高感度に強いというわけではなかったがどうなったか。

 設定できるISO感度は100から25600で拡張ISO感度としてISO51200相当を設定できる。

 夜の写真を。ISO3200だけどちょっとノイジーかなという感じ。

夜中の商店街で(32mm 1/80秒 F1.4 +1 ISO3200)

 使う機会がけっこうありそうなISO3200と6400、さらに最高感度のISO25600とISO51200相当を等倍で比べてみた。

ISO3200とISO6400。ISO6400からはノイズが気になる感じ
ISO25600とISO51200相当

 画素数が多いので大きく表示しない限りは気にならないが、ちょっとざらつきが目立つ感じだ。

 連写は最高で秒14コマと高速で、もちろんAF追従。

連写した中の1枚。気持ちよく追いかけてくれる(18-150mm 150mm 1/250秒 F6.3 ISO125)

 さらにRAWバーストモードを使えば最高約30コマで電子シャッターで撮影したものを1枚のRAWデータにしてくれる。そこから1枚を取り出すわけだが、ファイルサイズが大きくなるのでむやみに使うと大変。でもプリ撮影もしてくれるので良い。

 超高感度時のノイズは気になるが、さすが3250万画素の画質を十分味わえるカメラだ。より高性能なレンズを使うともっといい。

 今回一緒に借りた32mm F1.4は大口径の割にすごく寄れるので実にそれっぽい写真を撮れる。

とあるお店で、角砂糖がこじゃれた器に入って出てきたので。テーブルフォトにも対応できるのがこのレンズのいいところだ(32mm 1/80秒 F1.4 ISO250)

 スマートフォンとの連携はBluetooth+Wi-Fiで接続も安定しており、すごく使いやすい。

 USB端子はUSB Type-CでUSB充電は可能だが、USB PD電源が必要なので注意が必要だ。

 なんというか、APS-Cセンサーのミラーレス一眼としては非常に優秀でAFも連写も高速で使い勝手もいいからコンパクトで高画質なミラーレス一眼を探している人や、Kiss Mではちょっと不満という人にもいい(EVFが外付になるけど)。

 ただここまでボディの性能が上がると、もっと大口径の望遠レンズが欲しくなるとかEVF付きのしっかり構えられる機種も欲しくなるとか悩ましいですな。

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