実のところ、個人的にはミラーレス一眼に完全に移行してしまったので、本格的な一眼レフは久々に使ったのだが、やはり光学ファインダーを覗きながらメカの感触を手に感じつつ撮るのは気持ちいい。ライブビュー性能が上がっても、ファインダーを覗いて撮れるシチュエーションではファインダーを覗いてしまう。
上位機のD850ほどではないが、ファインダーもよく見えるしシャッターの感触もいい。指が覚えてしまえばファインダーを覗いたままたいていの設定はボタン+ダイヤルで変更できる。
上面から。大きめの液晶パネルの奥に深いグリップがあり、シャッターボタンとISO、露出補正など利用頻度の多いボタンが並ぶ。電源がシャッターボタン周りにあるのは極めて便利。構えようとする動作の延長線上で電源を入れられる一眼レフで撮影する気持ち良さを存分に味わえるのだ。
残念なのはAF用のスティックを装備してないことくらいか(十字キーで行う)。
一眼レフとして光学ファインダーをメインに使っていれば、バッテリーの持ちが驚くほどよい(CIPA規格で2000枚以上。実際に使っていても普通の人なら2日は持つだろう)のも良さだ。
それに対して、露出や色といった仕上がりをある程度見ながら撮るならライブビューの方が良い。
イマドキの一眼レフはライブビュー性能も高くないと生き残れないわけで、そういう意味でもD780はちゃんと進化してくれた感がある。ライブビューオンオフボタンが押しやすいところにあるのもいい。
イマドキのカメラとしてUSB充電にも対応しているし、スマートフォンとの連携も問題ないし(Bluetoothで常時接続しておけば、スマートフォン経由で位置情報の記録もできるし、2Mサイズでよければ自動転送もしてくれる)、SDカードスロットもデュアルなので安心だ。
一眼レフとしての完成度はD850の方が上だが、あちらはハイエンド機だけあって高価でちと重い。
D780はその点いくらか軽くて安くてバッテリーの持ちもよくて、ライブビュー時の性能も上がってる。ニコンの一眼レフを使っていた人が「まだまだ一眼レフで戦いたい」と思ったら、これが最適だ。
【訂正:2020年3月6日更新 ※レンズの型番を修正しました】
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