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もはや異次元の83倍ズームを搭載した“一応”コンデジ、ニコン「COOLPIX P950」荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/4 ページ)

» 2020年02月21日 10時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
ジャンルとしてはコンパクトデジカメだけどミラーレス一眼並みに大きい「COOLPIX P950」。何しろ超高倍率ズームカメラなのだ

 ニコンの超弩級望遠シリーズの新作がきたのである。

 83倍ズームの「P900」で人々の度肝を抜き、125倍ズームの「P1000」で人々を唖然(あぜん)とさせたニコン。究極の超弩級ズームカメラとなったのだけど、P1000はスゴすぎて大きくて重くて10万円を超えてしまってツラいので、P900直系の後継機が出ないかなと思っていたのはわたしだけではありますまい。

 その答えが「COOLPIX P950」なのだ。

 レンズは83倍……具体的にいうと35mm判換算で24-2000mm。2000mm相当の超絶望遠である。600mmくらいならピンとくるけど、1000mmを越えちゃうともう異次元って感じ。

 実焦点距離でいっても4.3-357mmなのだ。

2000mmあればここまでデカく撮れる

かなり本格的なボディのCOOLPIX P950

 画素数は有効1605万画素の1/2.3型センサー。この辺は前モデルのP900と同じだ。もちろん強力な手ブレ補正付き。

 83倍ズームとはどんなものなのか。

 ちょいと撮ってみるとすぐ分かる。

 いつものガスタンクで。オートモードなので、たぶん風景と判断されてちょっとくっきりハイコントラストに仕上がった。

いつものガスタンク。ちょっと操作ミスで、広角端で撮ったつもりが28mm相当でした。もうしわけない(28mm相当 1/1600秒 F4.5 ISO100)

 これを望遠端で撮ると……もはや「それ、どこを撮ったの?」レベル。奥に見えるタンクのてっぺんにある……なんだろ、アンテナ?

2000mm相当の望遠端。ディテールもけっこうしっかり出ててさすが光学83倍ズームという写り(2000mm相当 1/800秒 F6.5 ISO100)

 こんな超望遠で何を撮るか。

 撮ってはいけないものを撮らない限り好きにしていいんだけれども、P950には超望遠ならではの撮影ポジションが2つある。

 「鳥」と「月」だ。

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