そのヘッドフォンは、耳栓として機能するだけでなく音楽も聴ける。ドライバーユニット(スピーカー)のサイズは40mmと音楽用と比べても遜色なく、Bluetoothのオーディオコーデックも標準のSBCに加えてAACに対応。また試作機はスマートフォンなどとケーブル接続もできるようにヘッドフォンジャックも備えていた。内蔵バッテリーで約12時間の連続音楽再生が可能になる見込み。自宅で使ったときは、音楽再生やタブレットでの映画視聴にとても便利だった。
重さは約330gと大きめのヘッドフォンレベル。パーティションは本体のフレームから外して洗える仕様になるという。これでイヤーパッドが蒸れにくいメッシュ素材に交換できたり、パーティションも通気性の良いものが選べるようになればオールシーズンに心地よく使えると思う。
WEAR SPACEを気兼ねなく使うための現実的なラインは、やはり気心の知れた人が集まるオフィスや学校の図書室などだろう。本体は重くないが、かさばるのでバッグに入れて常時持ち運ぶアイテムとはいいにくい。オフィスなどに常備して使うことになるだろう。
もう一つ、気付いたことがある。WEAR SPACEを身に着けていると、作業中は集中しやすいが、少し気を抜くと反対にリラックスして眠くなってくるのだ。
この効果を生かし、例えば新幹線のグリーン車や飛行機のプレミアムエコノミークラスのように、隣の席とのアイソレーションをもう一歩高めたい公共交通機関に導入してはどうだろう。
漫画喫茶なども良さそうだ。装着すると周囲から表情が見えにくくなるので、周囲の目を気にせずストーリーに没頭できるし、リラックスして仮眠を取るのもいい。
このように、WEAR SPACEはさまざまな用途が思い浮かぶ面白いアイテムだった。これも集中力が上がったおかげかもしれない。
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