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現物見ずに買ってもいい? 富士フイルム「X-T4」の完成度荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/4 ページ)

» 2020年04月29日 06時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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フィルムシミュレーションも進化

 富士フイルムのカメラといえば、このカメラはJPEGで使いたいと思わせたり思わせなかったりするフィルムシミュレーション。

豊富なフィルムシミュレーションが特徴の1つ

 年々増え続け、今回はスタンダードも含めて12種類となった(細かいバリエーションを含むともっと多い)。

 クラシックネガが妙に懐かしいのはネガフィルムの時代を知ってるからなのだろうけど、このフィルムっぽい写りを今の時代に使うならではの雰囲気を出せそうな気がする。

エテルナブリーチバイパスで撮影したうちの猫。エテルナの彩度を抑えてコントラストを上げた……簡単にいえば渋い絵が撮れる(50mm 1/20秒 F2 +1/3 ISO400)

 画質以外でも、キーを細かくカスタマイズできたり、デュアルスロットだったり、Bluetoothでスマートフォンと連携して位置情報を付けてくれたりと、よく考えられている。

ファンクションキーの設定は細かくできる
スマートフォンと常時繋いで時刻と位置情報を同期してくれるのはありがたい

 富士フイルムのハイエンド機はクラシカルなボディにメカっぽさ重視の操作系で、趣味性が高いカメラだと思われがちだが、同時に実用性も高いシリーズなのだ。

 特にX-T4はもともと画質にもAFにも操作系にも定評があったシリーズに今まで弱点だったバッテリーの持ちを改善し、秀逸なボディ内手ブレ補正まで搭載してきたのだ。

 見た目や操作感はクラシカルだけどメカっぽさならではの分かりやすさがあるし、中身はバリバリのミラーレス一眼でミラーレスならではの高速連写とか高速シャッターにも対応しているしファインダーも見やすい。

 APS-Cクラスのデジタル一眼ではトップクラスの秀逸なカメラである。これは買って損なしであろう。

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