米Facebookは9月30日(現地時間)、傘下のサービス「Instagram」のDM(ダイレクトメッセージ)機能とFacebookのメッセージングアプリ「Facebook Messenger」(以下「Messenger」)の機能を接続すると発表した。既に数カ国で開始しており、“間もなく”グローバルに展開する見込み。
Instagramは公式ブログで「MessengerとInstagramの体験を接続して、Messengerの最高の機能のいくつかをInstagramに提供する。これにより、使用するアプリに関係なく、最高のメッセージング機能を体験できる」としている。
接続するのは体験だけではなく、サービスもだ。Instagramしか使っておらず、Facebookのアカウントを作っていないユーザーでも、Messengerのユーザーとやり取りできるようになる(逆も可能)。
InstagramとMessengerの接続を希望しない場合は、上の画像のように「今はしない」を選ぶこともできるが、将来的にはいずれ強制的に接続させられることになるだろう(Facebookの新UIのように)。それでも、設定でFacebookユーザーをブロックすることはできる。さらに、前日発表された「Accounts Center」で、ブロックする相手をアプリ横断で設定できるようになる。
Messengerに接続するメリットとしては、Messengerに備わるさまざまな機能がそのまま使えるようになることだ。InstagramのDMでも、セルフィースタンプや「一緒に見る」機能、Messengerの新機能「vanish mode」などを使えるようになる。
なお、Facebookはプライバシーについて、「InstagramとMessengerから収集した情報は、主にサービスを提供し、製品体験を向上させ、人々の安全を確保するために使う」としている。また、MessenerとInstagram間でやりとりされたメッセージの内容を広告ターゲティングに利用することはないという。
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは昨年3月に、Facebook、Facebook Messenger、Instagram、WhatsAppをいずれは統合する計画を発表している。同社はここのところ、ザッカーバーグ氏が「ファミリー」と呼ぶ傘下のアプリにFacebookのブランドを追加したり、Instagramのアカウント開設に当たって生年月日入力を義務付けたり、FacebookとInstagramのアカウントを横断で管理する機能Accounts Centerを発表したりしている。
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