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全高18mのガンダム、ついに動く ライトアップが作り出した「脅威のメカニズム」(2/3 ページ)

» 2020年12月01日 00時20分 公開
[林佑樹ITmedia]

後ろから支える構造に違和感なし

 動きがゆっくりなのは現代技術の限界を示しているが、試験運転という設定もあって違和感はない。“RX-78F00”と名付けられた実物大ガンダムは、「山下ふ頭周辺でガンダムと思われるパーツが多数発見され、幅広い領域のエンジニアが集結して分析、再構築した」というバックストーリーがある。だから一般公開でもずっと「試験運転」だ。

コックピットハッチの上にカメラ。5Gで映像を伝送する© 創通・サンライズ
ガンダムを支える「G-CAREER」

 ガンダムが自立していない点も気にならなかった。RX-78F00は、腰の後ろでガンダムを支える「G-CAREER」に接続されている。それが分かっていてもガンダムが巨大過ぎて気にならないどころか、むしろG-CAREERとの接続部に露出した配線の具合がメカ好きの心をくすぐる。筆者は普段、巨大な研究機器も撮影するカメラマンをしているのだが、ガンダムを擁する格納庫「G-DOCK」はまさに“実験の現場”というイメージだった。

 実際、GUNDAM FACTORY YOKOHAMAはサイエンスコミュニケーションの場としても機能する。例えば敷地内にある「GUNDAM ACADEMY」では、ガンダムの設計や構造、仕組みが映像とパネルで学べる。出口には「乗り物として(ガンダムを)動かしたいと思った人は、解決すべき問題が多々あることを想像し、その解決策を考え出してほしい」という富野由悠季氏(ガンダムの総監督)のメッセージがあった。

GUNDAM-DOCK TOWERの6階から見た景色

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