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AIでレジの混雑状況を可視化 空いているフロアを案内する「密回避サイネージ」

» 2020年12月15日 20時33分 公開
[ITmedia]

 SBクリエイティブは12月15日、レジの混雑状況をデジタルサイネージに表示する同社のシステムを、紀伊國屋書店新宿本店が導入したと発表した。空いているフロアのレジへ利用者を誘導することで、新型コロナウイルスの感染防止につなげたい考え。

 SBクリエイティブが開発した「密回避サイネージ」は、設置したカメラからフロア画像を取得し、AIが滞在人数などを分析。大まかな混雑状況をデジタルサイネージに表示する。広告スペースを設け、新刊やベストセラー書籍の告知、季節商品のPRなど、書店の販売促進につながる情報を表示させることも可能だという。

photo サイネージのイメージ

 混雑状況の数値データはクラウド経由でサーバに蓄積する。混雑する曜日や時間帯などを把握することで顧客の行動を分析できる他、レジ前の導線を考慮した効率的なレイアウト変更など、顧客サービスの向上に向けた検討にも役立つとしている。

photo データの蓄積が可能
photo レイアウトの検討材料にも

 同社は今後、スーパーマーケットやドラッグストア、病院、役所などへも同システムを提供したいとしている。

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