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建設機械の故障箇所をスマホアプリで特定 壊れた部位はARで表示 クボタなどが開発

» 2020年12月21日 20時36分 公開
[今藤祐馬ITmedia]

 建設機械の開発を手掛けるクボタとIT関連のコンサルティング事業を行うモンスター・ラボ(東京都渋谷区)は12月18日、建設機械の故障箇所を特定できるスマートフォンアプリを米国向けにリリースした。日本を含む他国には2021年以降に提供する。

 アプリの名称は「Kubota Diagnostics」(クボタ ダイアグノスティクス)。クボタ製の建設機械などが故障した際、ユーザーがエラーコードや不具合の内容をアプリに入力すると、点検が必要な箇所を特定し、修理方法を表示する。

photo 「Kubota Diagnostics」の利用イメージ

 その上で機械にスマホカメラを向けると、内部構造と故障した箇所の3DモデルをAR(拡張現実)で画面に表示する。ユーザー企業の社員同士で、故障の情報などを共有できる機能も搭載。業務効率化や社員教育に役立てられるとしている。

photo 故障した箇所の3DモデルをAR表示する様子

 クボタはアプリに入力された故障のデータを収集し、アフターサービスの品質向上や故障予知、需要を反映した製品開発などに生かすという。

 建設機械などが故障し、その原因が分からない状況が続くと、ユーザー企業の収益低下に直結することを踏まえて開発した。クボタによれば、建設現場では機械などが故障し、その原因が分からない状況が続くと、ユーザー企業の収益低下に直結するという。同社は故障箇所を特定できるアプリを提供することで、故障による機械の停止時間を短縮するとしている。

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