ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

Twitter、トランプ大統領アカウントのロックを解除 初投稿は「議事堂乱入者は民主主義を汚した」

» 2021年01月08日 11時08分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Twitterは1月7日(現地時間)、前日実施したドナルド・トランプ米大統領のアカウントのロックを解除した。同社はロック開始の際、問題となっている3件のツイートをトランプ氏が削除すれば、削除後12時間でロックを解除すると説明していた。

 解除後の初投稿は7日午後4時ごろのもので、ホワイトハウスで声明を発表する自身の動画だ。トランプ氏は「連邦議会議事堂に乱入したデモ参加者は米国民主主義を汚した」と6日に議事堂に乱入した自分の支持者を非難した。同氏は6日、ホワイトハウスの近くの集会で支持者に対し、「議事堂に向かおう」と鼓舞していたのだが。

 trump

 同氏は暴動が起きた約2時間後、Twitter、Facebook、Instagramに「選挙は盗まれたもので、(支持者の)皆さんの憤りは理解できるが平和に、家に帰りなさい」という動画を投稿した。これが暴動を容認しているとして各SNSが動画を削除し、アカウントを停止した。

 今回の動画では打って変わって、支持者に対し「あなたがたはわれわれの国を代表してはいない。法律を破った人々は代償を支払わなければならない」と語った。また、「投票の完全性を確保するために」「選挙法を改革しなければならないと強く信じ続けている」と語った。

 それでも議会が選挙結果を承認したことを認め、1月20日の新大統領就任を「スムーズで秩序あるものにする」と約束した。

 ただし、「私はすぐに州兵と連邦法執行機関を配備して議事堂を保護し、侵入者を追放した」と語ったことは事実と反するようだ。米CNNによると、国家警備隊動員を決定したのはトランプ氏ではなく、マイク・ペンス副大統領だったという。また、米国防総省は7日、6日の暴動について説明する中で「コロンビア特別地区が陸軍に助けを求め、州兵がそれに応じた」としている。

 トランプ氏はメッセージを「あなたがたががっかりしていることは知っているが、われわれの旅はまだ始まったばかりだ。神はあなた方とアメリカを祝福している」と締めくくった。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.