中国の家電メーカーであるTCLは、テレビなどディスプレイ技術を中心としたカンファレンスだった。
壇上をそのまま映す形式で、中国系メーカーはこれがスタンダードなのかも、という印象。製品をシンプルに紹介し、途中に新技術であるローラブルなどをアピールする構成。最新技術は最後にとっておいた方が驚きがあるのでは……とも思うが、その辺は好みの問題かもしれない。
おそらくこの形式が「最低限のスタンダード」だろう。というか、普通に作ればこうなると思うのだ……。
評価:☆☆☆
「インディ500」開催地として知られる、インディアナポリス・モータースピードウェイとEnergy Systems Networkが、自動運転車によるレース「Indy Autonomous Challenge」を10月23日にインディアナポリス・モータースピードウェイで開催する、と発表。そのプレスカンファレンスが行われた。これは半ば趣味というか、興味で参加したのだが面白かった。
発表会としては、インディアナポリス・モータースピードウェイからの会見映像の形。別に工夫は何もない。だが、これは素材が素材だから、これでいいのだろう。形式として面白くはないが。
評価:☆☆
ソニーは自社サイトでプレスカンファレンス映像と同じものを公開している。どうやら今後は、こういう形式で「自社でもまとめてアピールする」ことになるようだ。
ソニーはAV機器を中心に新製品もあるのだが、例年プレスカンファレンスでは、新製品そのものよりも「今手がけているテクノロジーやソリューション」をアピールすることが増えている。今回もそういう形。同社会長兼社長の吉田憲一郎氏のビデオから始まり、東京、ロサンゼルス、ロンドン、ニューヨークと、責任者のスピーチをつなぎ、その中にそれぞれのPVを挟む、という形式だ。
映像はどれもクオリティが高い。中には、「バーチャルプロダクション」技術を使って現地に行かずに撮影されたものもある。
一方で、映像は15分と他社に比べて短い。そのため「もうこれで終わり?」と驚く部分もある。事前に製品が発表されていることを知らないと特に拍子抜けするだろう。
まあ、こうした形式になっているのはパナソニック同様、自社サイトやYouTubeなどで、各製品・ソリューションの詳細なビデオを公開する形になっているからでもある。
だがパナソニックに比べて満足度が高いのは、ビデオ単体としての出来がよく、構成も分かりやすいからだ。ソニーのビデオは15分のものだけでも狙いもやっていることもよく分かるが、パナソニックの方はそうではない。「映像制作の会社」としての今の方向性の違いが出たような印象を受ける。
評価:☆☆☆☆
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