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» 2021年03月12日 08時00分 公開

在宅勤務のコミュ不足をeスポーツで解決 幹部も「波動拳」練習──凸版印刷の新たな“社内運動会”(2/2 ページ)

[吉川大貴,ITmedia]
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社内運動会をeスポーツで実施した目的は? 理由はコロナ禍以外にも

 凸版印刷が社内運動会にeスポーツを活用した理由について、奥村英雄さん(人事労政本部 労政部 部長)は在宅勤務によるコミュニケーション不足の解消が目的だったと話す。凸版印刷では新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、2020年5月の緊急事態宣言発出に合わせて全社で在宅勤務を実施。その後、10月には正式に制度化した。

 しかし在宅勤務の実施に伴い、従業員や幹部間のコミュニケーションが減少。この問題を受けた奥村さんは「こういうときこそ従業員の一体感を高めるイベントを何かできないか」と考えていた。そこで上司と話し合った結果、eスポーツの活用を勧められたという。

 「現実で集まらなくても一体感を得られるやり方はないかと模索していたところ、上司がeスポーツをやりたいと言い出した。そこで原田などの有志が19年2月ごろに立ち上げていた社内の『eスポーツ部活』に声をかけたのがきっかけ」(奥村さん)

 一方で奥村さんは、今回のイベントにはもう一つ別の側面があったと話す。それは、凸版印刷が新規事業として進めている、オンラインイベント開催サービスのデモンストレーションだ。

 凸版印刷では、社内運動会など福利厚生としての意味合いを持つイベントがコロナ禍の影響で開催しにくくなったことを受け、これらをオンラインイベントで代替するサービスの開発を検討していた。

 しかし、オンラインイベントの運営は、実際に行ってみなければ分からない課題も多い。そこで自社でイベントを実施し、課題を洗い出そうと考えたのが、開催を決めた理由の一つだ。すでに得られた知見を基にサービス内容を調整しており、現在は在宅勤務によるコミュニケーションの減少に悩む企業に営業活動を行っている段階という。

遠隔拠点とのコミュニケーションに毎年の開催も視野に

 奥村さんによれば、凸版印刷では今後も社内イベントとしてeスポーツ大会を開催する方針だ。隔年ではなく毎年開催することも検討しているという。

 「雨天でも開催でき、関東圏以外に住んでいる人も参加しやすいため、eスポーツイベントを毎年やったらどうだという声が出ている。もし毎年開催するなら、上海以外の海外拠点に務める従業員も参加できるようにしたい」(奥村さん)

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