2021年4月16日、シェアレストランが主催した「間借り担々麺フェス2021」は、同社のサービスの可能性を一歩広げるものだった。会場となった「担担担 駒沢大学店」には、RADWIMPS初代ギタリストで複数の間借り担々麺専門店を手掛けた同店店主の齊木祐介さんと、無添加担々麺がプロのアスリートに大人気の新横浜・イーチャンの宮崎義章さんが、お互いの腕を振るうというイベントだった。
コロナ禍のせいでフードフェスの中止が相次いでいるが、店舗内で密とならないよう予約制にすれば、複数店舗の料理の食べ比べが楽しめる。間借り経験のあるシェフ同士だから限られたスペースでも最大限のパフォーマンスを出せるという取り組みは面白い。
また間借りはスペースを丸ごと借りるわけではないため、24時間いつでもキッチンを使えるわけではない。ゆえに数十時間煮込んだスープなどは提供しづらい。また冷蔵庫や冷凍庫の全域を使えるわけではない。そこで調理時間・在庫スペースを節約できるよう、イタリアンやフレンチのシェフが一次加工を担当してパック販売したり、ジェラートをかき氷に落としこんだイタリアンかき氷やカレー、担担担やイーチャンの担々麺ののれん分け(メニューシェア)サービスも展開している。
間借りサービス、そしてメニューシェアを活用すれば、すでにファンの多い美食を提供しながら、独自メニューを出していくというアプローチも可能になると見た。
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