とても意欲的で楽しいFOMM ONEだが、ユーザーにとっての使いやすさという点では課題を残している。
まず、ウインカー点滅時に「カチンカチン」という動作音がなく、ハンドル上の小さい矢印の表示だけで確認しなければならないのは気になった。とくに日中の陽射しが強い時間帯ではウインカーが出ているかどうかわかりづらいことがある。ウインカーの点灯音はぜひ実装が必要だと感じる。
それから、運転時にブレーキペダルを踏む足を置く場所が小さいのでフロアに足を置きづらく、やむを得ず前輪右のタイヤハウス内側の張り出し部分に足をのせて運転している。コンパクトな車体のためフットレストをつくるのは難しいのは理解できるが、なんらかの形で右足を置く場所を設けて改善いただければありがたい。
災害時には水に浮いて非常用の救難艇代わりになるというこのFOMM ONE、実証実験をぜひ成功させて日本のシェアリングモビリティー向上の一助となることを期待している。この車両を企画開発しているFOMM(神奈川県川崎市)では、オーナーズマニュアルをオンラインで公開している。ハードウェアに興味を持たれた方はこのマニュアルをチェックしてほしい。
この超小型EVに加えて、フードデリバリーでおなじみの三輪スクーターを使ったシェアリングサービスも開始されている。この試乗記事も続編として5月中に掲載の予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR