AIの研究開発を進めるスクウェア・エニックス・AI&アーツ・アルケミー(東京都新宿区)は6月24日、東京大学大学院の松尾研究室(工学系研究科)と協力し、シミュレーション空間でのAI活用について解説する「世界モデル・シミュレータ寄付講座」を7月1日に開設すると発表した。期間は2026年3月までの最大5年間で、松尾研究室はアドバイザーとして参加する。AI人材の育成を進めるとしている。
同社の社員協力・監修の下、「シミュレーション×ディープラーニング」の分野を中心に解説する。特に、ディープラーニングでシミュレーション空間を構築する「世界モデル」や、AIが人間のように言葉を理解する「言語理解」などの研究を取り上げるという。
AI研究開発の現場では、ビッグデータを使ったディープラーニングから、現実を模した仮想空間で生成・蓄積したデータを使ったディープラーニングにトレンドが変化しているという。「仮想空間上に、現実の工場などを再現することで、より短期間かつ効率的にデータを生成・取得し、ディープラーニングを行うことが可能だ」と、同社は説明している。
登壇者は未定。学生向け講座は別途、2021年秋に開講予定としている。
同社のグループ会社であるスクウェア・エニックス(東京都新宿区)では2021年9月から中央大学で、ゲーム制作に必要なプログラミングやAI開発を教える講義を開講予定。グループを通してAI×エンターテインメント領域の人材育成に力を入れている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR