「死後にデジタルで再現していい?」約6割が反対 理由は「意思確認できない」「死後も働きたくない」
自分の死後、行動履歴やSNSへの投稿を基に、AIやCGで自分自身を復活(または再現)させられることに約63%が反対――こんな調査結果を、デザインスタジオのWhatever(東京都港区)が公開している。
調査は2020年1月30日~2月7日まで、日本と米国の15歳以上の男女を対象に実施。Webアンケートを行い、1030人が回答した。
アンケートは、自分の死後のデータ利用や、故人の“復活”の是非などについて問う内容。
自分以外の故人を復活させる場合も含めて「許可しない」と答えた理由を聞いたところ、「本人の意思が確認できない」と答えた人が約60%、「倫理的にタブーと感じる」が約50%だった。再現したコンテンツを有償で提供することも可能なことから「死んだ後にまで働きたくない」という答えも約15%あった。日米で比べると「死んだ後にまで働きたくない」と答えた人は日本が約18%で、米国を5ポイント上回った。
死後の個人データの利用については「許可しない」「目的によっては許可する」と答えた人はともに約45%。許可する使い方は「家族や信頼できる相手が閲覧する」が約64%で最多、次は「家族や信頼できる相手が新たなコンテンツを作る」が約21%という結果になった。「他人が勝手に閲覧・利用する」ことを許可する割合は約5~6%で、他人でも遺族と契約した場合には約10~13%が許可するという。
個人データから新しく作ったコンテンツを他人が無償で使う場合は約3~13%が許可すると回答したのに対し、有償の場合は約2~6%にとどまる結果となった。具体的には「無償でbotが生前に発言した内容を書く」が約13%で最多、次いで「無償で声を自動生成して生前に発言した内容を話す」が約10%だった。
同社は「死後の個人データ保護や肖像権に関する法制度や社会環境はまだ整っていない」と指摘。生前に死後の個人データ活用について意思表明をするサービス「D.E.A.D.」を提供し、7月2日から11月28日まで「21_21 DESIGN SIGHT」(東京都港区)で展示を行うという。
故人をデジタル上で復活・再生させる動きを巡っては、2016年にX JAPANのギタリストhideさんの歌声をAIで再現した合成音声が公開され、2019年には「AI美空ひばり」がNHK「紅白歌合戦」に登場したたことが話題になった。
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