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パナソニック「GH5 II」でライブ配信やってみた 静止画も安定の新フラグシップ機荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/5 ページ)

» 2021年07月03日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 パナソニックのマイクロフォーサーズフラッグシップ機が久しぶりにリニューアルして登場した。「GH5 II」だ。

GH5 IIにキットレンズとなっている12-60mm F3.5-5.6を装着。マイクロフォーサーズだがボディはしっかりした大きさだ

 同じくマイクロフォーサーズを展開するオリンパスのフラッグシップ機が超望遠レンズを付けてスポーツやネイチャー系のガチでタフな撮影を指向した「E-M1 X」なのに対し、パナソニックのGHは動画性能を強化したGH5 IIという両者の違いが出ていて面白い。

 GH5 II自体は4年半前に出たGH5に4年半分の性能向上と2021年という時代に合わせて機能を追加したもの。基本デザインはそのまま受け継いでいる。

なにはともあれライブ配信してみた

 GH5 IIに新しく追加された2021年型の機能はなんといっても「ライブ配信」。動画撮影に強いカメラでライブ配信が、それもスマートフォン1つあればいつでもどこでも可能になったことだ。

 一番の特徴であるから、早速試してみた。

 仕組みとしては、スマートフォンの専用アプリ「LUMIX Sync」から必要な情報をGH5 IIに転送し、GH5 IIからはスマートフォンのテザリング機能を使って動画を配信するもの。だから屋外で手軽に配信できる(けど、テザリング機能が使えることと、そこそこ大容量の回線契約にしていることが大事)。分かってしまえばとてもシンプルだ。

 「LUMIX Sync」とGH5 II間のペアリングとかその辺の作業は済んでるとして、スマートフォンにつなぐと「ツール」の中に「ライブ配信」がある。

まずはLUMIX Syncでカメラと接続。たまたま「5G」が入る場所だったので「5G」接続してくれた。右下のツールをタップする(写真=左)。ツールの中から「ライブ配信」を選択。ライブ配信未対応のカメラの場合、ここはグレーアウトしていて選べない(写真=右)

 で、配信するプラットフォームを選ぶ。一番簡単なのがFacebookでの配信。YouTubeへのモバイルライブ配信はチャンネル登録者数が1000人以上でなければならないので今回は諦めるとして(そんなに登録者いない)、Facebookで試してみることにする。

 で、Wi-Fiの接続先としてテザリングをオンにしている自分のスマートフォンを指定し、タイトルや公開範囲を入れて「カメラへ設定」をタップ。このときテザリングのパスワードを入れる。

Facebook、YouTubeの他、RTMP/RTMPSでの配信も対応している(写真=左)。Wi-Fi接続先をタップしてテザリングをオンにしている自分の端末を選択。公開範囲は「自分のみ」になっているけれども、実際にはここをタップして友人限定で配信してみた(写真=右)

 あとは配信開始ボタンをタップするだけ。

設定が終わると配信開始ボタンが現れるのでそれをタップすればいい。ライブ配信のURLも取得できる

 実に簡単。配信中はモニターに水色の枠が表示され、配信アイコンも出るのでこれをモニタリングしながら配信すればいい。

配信中の画面。水色の枠が出るので分かる

 友人限定で配信してみたのだけど、音声も画質も上々だったそうな。

Facebookでの画面
フルスクリーンで配信画面を表示するとこんな感じ。12-60mmの12mmで配信してみた

 内蔵マイクには雑音参照マイクを内蔵して動作音や風の音のノイズをキャンセルするなど本体のステレオマイクもかなり工夫されている。

 また、USB PDで給電しながらの撮影もできるので屋外でも大容量のモバイルバッテリーをつなげば長時間の配信が可能だ。

 このクラスのカメラを使って歩きながら配信するのなら外付けのマイクを付け、ジンバルも用意した方がいいけれども、スマホでの配信に比べればクオリティは全然違う。

 室内で配信するときはPCを使い、5GHzのWi-Fiを使えば快適に無線でのライブ配信ができる。これは楽しい。よりカジュアルなモデルのG100にもこの機能があればいいのに。

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