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パナソニック「GH5 II」でライブ配信やってみた 静止画も安定の新フラグシップ機荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/5 ページ)

» 2021年07月03日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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 瞳AFというわけではないのでピントが浅いレンズだとピンポイントAFで追い込んだ方がいいけれども、大抵は動物認識AFでしっかりいける。

AFモード。自動認識は「人物+動物」を選べる。人物と動物が排他的ではない点が素晴らしい

 動物はこちらを向いてるとは限らないわけで、瞳が見えてなくても撮れる「動物認識」はよい。

室内でうちの猫を。シグマの30mm F1.4のレンズを装着し、動物認識AF任せで撮ってみた。ちゃんと顔にフォーカスが来ている(30mm 1/60秒 F1.4 +2/3 ISO320)

 GH5 IIはガチの動画仕様なのでそちらの話も。

 動画はシネマ4K(4096×2160)や4Kの4:2:2 10bit記録に対応。4:3のアナモフィックレンズに対応した4Kアナモフィック撮影もできる。

動画の画質は4Kだけでも5種類用意されている。必要に応じて選ぶべし

 もちろんLog撮影もサポートする他、Log撮影を必要としないときに使える「シネライクD2」や「シネライクV2」をフォトスタイルに搭載している。

動画撮影モードでの画面。4Kの30fpsで撮ってみた
フォトスタイルで「シネライクD2」(ダイナミックレンジ優先のスタイル)をセレクトしてみた

 せっかくなので三脚に載せて固定で撮ったり本体を持って歩いたりパンしたりと顔から背景へのAFの移動などあれこれ撮ったものをつないでYouTubeにあげてみた。動画の電子式手ブレ補正は標準のモードにしてある。

短いクリップをつなぎ、YouTubeに4Kの30fpsであげてみた

 その他、カラーバーを表示したり波形モニターやベクトルスコープ表示などきっちりセッティングして撮影するための機能も搭載。

 そして、オーバーヒートを抑制する放熱設計により、無制限の長尺撮影が可能となっている。

 細かい事だが、MF時のフォーカスリングの動きをリニアに設定すれば常にフォーカスリングを回す角度とフォーカスの動きを一致させることができる。動画撮影時に便利な機能だ。

静止画と動画のバランスが撮れたハイエンドカメラなのだった

 このように、GH5 IIはGシリーズのハイエンド機でありながらプロ向けのビデオカメラとしての機能や使い勝手を充実したモデル。

 画質の安定感はさすがパナソニックだし、スチルカメラとしての使い勝手もボタン配置などを含めてすごく考えられていて、慣れれば慣れるほど使いやすくなる。

 全体に非常にレベルが高く、静止画でも動画でもフラッグシップ機といっていい。その高機能を考えれば価格面でも競争力がある。

 もっとも、ガチの映像クリエイター向けフラッグシップ機となるGH6が後ろに控えており、静止画と動画のバランスがとれたハイエンド機のGH5 IIと、映像作品用のフラッグシップ機となるGH6という形になるんじゃないかと思う。

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