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原点に立ち返った“オリンパスPEN” 誰もが軽快に写真を楽しめる「E-P7」荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/4 ページ)

» 2021年07月29日 07時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 オリンパスからOMデジタルソリューションズ(以下、OMデジタルと略す)が分離されて半年。まだオリンパスブランドのデジカメは開発されているのか、「OM-D」や「PEN」はこの先一体どうなるのか心配してた人もあろう。

 大丈夫、OMデジタルになって初の新製品がちゃんと登場したのだ。それも久々のPENだ。

PENらしさを保ちつつスッキリしたデザインになった「E-P7」。待望の新作PENだ。ボディのみで8万円前後

 待望の「E-P7」である。非常にPENらしいシンプルで四角くて軽くて小さいミラーレス一眼だ。

軽くて手頃で使いやすいE-P7

 まずは四角いボディに「OLYMPUS PEN」のロゴ。会社はオリンパスから分離独立したけれども、オリンパスブランドは引き続き使えるので「OLYMPUS PEN」で正しい。ユーザーもそうでない人も「オリンパスのペン」と言っちゃっていい(たぶん)。

薄型電動ズームの14-42mmを装着したE-P7のホワイトモデル。ブラックモデルもいいけどこれも魅力的かも

 重厚感よりも軽快感って感じ。なにしろ、エントリー向けの「E-PL10」より43g軽くて軽快感があるのだ。そしてちょっと直線的に四角くなったのがよりPENらしくてよいと思う。

 大きさは「PL10」と同じくらい。

 グリップ部は少し出っ張っており、けっこう持ちやすい。

正面から。マウントはマイクロフォーサーズ。向かって左下にあるレバーが新しいスイッチだ。ロゴは「OLYMPUS PEN」

 マウントの右下に1つレバーがある。これはプロファイルコントロールスイッチで、かつてのハイエンドの趣味モデル「PEN-F」の特徴の1つだった「クリエイティブダイヤル」を継承したものだろう。

PEN-Fのクリエイティブダイヤル。この思想がE-P7のプロファイルコントロールスイッチに受け継がれたのだと思う。E-P7にはPEN-Fの要素もちょっと入ってるのだ

 イメージセンサーはマイクロフォーサーズ。もちろんボディ内手ブレ補正付きだ。補正性能はハイエンド機には劣るけれども最大4.5段分。定評あるオリンパスの手ブレ補正で数値以上に実用的な補正をしてくれる。

シャッタースピードを落としてもこのくらいなら余裕の1/3秒。夜の静寂感が出てて良い(14-42mm 14mm 1/3秒 F3.5 ISO800)

 画素数は2000万画素。残念ながら像面位相差AFではなくコントラスト検出AFだ。でも、ハイエンドの「E-M1」シリーズには及ばないが、AFは実用レベルで高速で正確。AF枠を小さくして狙ってやればこういう写真もさっと撮れる。

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