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放射線防護用メガネ由来のサングラスがテレワークに向いている理由 「5G EGIS」はずり落ちない分かりにくいけれど面白いモノたち(3/3 ページ)

» 2021年07月30日 20時50分 公開
[納富廉邦ITmedia]
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 「今はマスクが当たり前ですから、そこにサングラスまで加わると、ちょっと怪しくなりすぎてしまいます。また、室内での利用も考えていたので、透明だけどUV99%以上カットできるクリアサングラスレンズや、色が薄くて目に入る光を整理する機能を持ったグラデーションレンズも用意しました」と杉本氏が言うように、用意された3種類のレンズは、どれもかなりのハイスペック。サングラスとして一般的な色の濃いタイプがいきなり偏光レンズで、しかも背後やサイドからの紫外線にも対応するWUVカット仕様です。

photo グラデーションレンズは、こんな感じ。PCなどを見る時、眩しくないのにコントラストは上がるので、とても見やすくなる
photo グラデーションレンズを通して見た視界と、レンズ無しの違いと、杉本氏によるコメント

 個人的に面白いと思ったのが、グラデーションレンズ。乾レンズのハイドコートというものだそうで、実際に試したところ、コントラストが上がる感じで、物がとても見やすくなりました。

 まぶしさを感じやすい光をカラーバランスを整えながらカットする機能を持っているのだそうです。パソコン作業や、展示会などの複数の色温度の光が混ざる現場などで使えて、しかも、ちゃんと目元が見えるのに、外での太陽光の眩しさにも対応するという、ほとんどコロナ禍の中、ゴーグル的な機能を持つ、このサングラスにぴったりのレンズだと思います。

photo スギモトデザインスタジオの杉本早見代表、自らによる装着例

 これだけのハイスペックを備えつつ、立体的な迷彩柄を施す遊び心も忘れないちゃめっ気のようなものが、スギモトデザインスタジオの個性なのですが、やはり個性的過ぎるという自覚があるのか、この「5G EGIS」は、まずMAKUAKEでのクラウドファンディングでスタートします。一般向けの販売は年末くらいになるそうなので、早く手に入れたい方、安く手に入れたい方は、クラウドファンディングを使ってみてください。

 個人的には、仕事や取材に使えそうなグラデーションレンズタイプを手に入れて、パソコン用と外取材用の2種類の度数が違うインナーフレームと合わせて使いたいと考えています。

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