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Instagram、ヘイト対策で3つの新機能 非フォロワーと最近のフォロワーの制限機能を全ユーザーに

» 2021年08月12日 07時28分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Facebook傘下のInstagramは8月10日(現地時間)、プラットフォーム上のヘイト行為(いじめや嫌がらせ)を減らすための3つの新機能を発表した。テスト段階で紹介されていたものもあるが、正式機能になる。いずれも日本を含む世界でロールアウトする。

  • 自分をフォローしていないあるいは最近フォローしたばかりの人からのDMリクエストとコメントを一定期間制限する機能
  • 嫌がらせになる可能性のあるコメントを投稿しようとすると警告する機能の強化
  • DMリクエストとコメントに表示したくないワードや絵文字を非表示にする機能

フォローしていない、あるいは最近フォローした相手を制限する機能「抑制」

 Instagramは2月、それまでビジネスアカウントとクリエイターアカウントにのみあった、フォローしていない人からのDMをオフにするオプションを全ユーザーに提供すると予告した。1月に英国の熱狂的なサッカーファンが、失点につながるプレイをした黒人スター選手のInstagramに人種差別的なコメントをつけたことがきっかけだった。

 今回発表された新機能「Limits」(日本では「抑制」)は、自分をフォローしていない人だけでなく、最近(過去1週間以内に)フォローを開始した人をも制限できる。制限する期間は最長4週間。期間が終わる前にリマインドする設定も可能だ。制限したグループからのコメントとメッセージは、ユーザーが承認しない限り表示されない。

 本稿筆者の環境で、既に利用できる。設定するには、自分のアカウントで[設定]→[プライバシー設定]→[抑制]を開く。

 limits 「抑制」の設定

嫌がらせ投稿への警告が最初から厳しく

 warning 初回からアカウントを削除する可能性があるという警告を表示

 Instagramのコミュニティガイドラインから外れるようなコメントを投稿しようとすると警告する機能は2019年からあるが、「繰り返すとアカウントを削除する可能性がある」という警告は、これまでは同じような投稿を繰り返すユーザーの、2回目以降の警告で表示されるだけだった。これを、1回目の警告で表示するようになる。

 過去1週間この機能をテストしたところ、1日当たり数百万回この警告が表示され、その約50%について、ユーザーはコメントを修正あるいは削除した。

DMリクエストとコメントに表示したくないワードや絵文字を非表示に

 4月から著名人や公人を対象に提供してきた、DMリクエストとコメントで見たくないワードやフレーズ、絵文字(以下、“不快な内容”)を隠しフォルダに自動的にフィルターする機能を、8月末までに全ユーザーに提供する。

 自分で設定できる他、Instagram側で不快感を与える可能性のある単語、ハッシュタグ、絵文字のリストを用意しており、これはデフォルトでオンになっている(オフにすることも可能)。

 不快な内容を非表示にするには、[設定]→[プライバシー設定]→[非表示ワード]で開くページで設定する。

【更新履歴:2021年8月12日午後7時10分 「Limits」の日本語機能名が「抑制」に変更されたので、修正しました。】



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