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Pixel 6はこれで最強に? Googleが宣伝したいTensorチップはおいしいかGoogleさん(2/2 ページ)

» 2021年09月18日 09時23分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]
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 お菓子ネームはAndroid 10から公表されなくなりました。Pixel 6に搭載される「Android 12」は、順番でいくとSで始まるお菓子になるはずでした(ヒミツの名前は「Snow Cone」(かき氷)といううわさです)。

 今回のキャンペーンはOSではなく、純正チップをフィーチャーしたものでした。

 tensor Google Tensorのご紹介

 この「Google Tensor」について、スンダー・ピチャイCEOは「作るのに4年かかった。これはPixelのこれまでで最大のイノベーションだ」とツイートしてます。

 デバイス&サービス担当上級副社長のリック・オステルローさんはGoogle Tensorを「革新的なAIと機械学習を提供できるモバイル向けのテクノロジープラットフォーム」と表現していて、「他のSoCと同様に、多くの技術はライセンスしているが、設計はオリジナル」と説明しました。

 SoC(System on a Chip)というのは、文字通り1枚のチップの上にシステムがのっかっているもので、CPUとかGPUとかモデムとか、いろんなコアをまとめたものです。オステルローさんが言っているのは、CPU、GPU、モデムなどはよそから取り寄せるけど、全体の設計は自分たちでやった、ということです。そして、TPU的なAIコアと、セキュリティチップ「Titan M2」は自家製です。

 Google自身はまだ具体的なライセンス相手などを公表していませんが、的中率の高い予想で知られる米XDA Developersによると、Google TensorにArmのGPU(Mali-G78)とSamsungのモデム(Exynos 5213)がのってることはほぼ確実。問題はCPUで、8コアだということは分かっているけれど、その構成はまだ不明です。どうやらArmの最強コア「Cortex-X1」が2つものってるらしい。現在最強といわれるQualcommの「Snapdragon 888」にだって1個しかのってないのに。あとは、「Cortex-A76」が2個、「Cortex-A55」が4個の8コア。A76はちょっと古いので、XDA Developersは「なんでこんな古いの使うの?」と疑問に思っています。その分「最速」にはならないけれど、安定させるためなのかも。

 Googleは、Pixel 5では最強とは言い難いチップ(Snapdragon 765G)を採用しました。GoogleがPixelでやりたいのは、ごりごりのハイスペックを提供することではなく、Googleが得意とするAIですごいユーザー体験を提供することで、Google Tensorはそのために設計したチップなのでしょう。

 pixel 6

 ところで、ぽてちキャンペーンのためのオリジナル動画は、Pixel 6に見立てたぽてち袋を女性が日常で使っているというストーリーなんですが、最後は横になってPixel 6ぽてち袋を見ていて、寝落ちして顔面に落下させるというオチ。

 fall asleep 寝落ち顔面落下

 私も先日、Pixel 5でこれをやって唇の内側を軽く切りました。Pixel 6 Proはかなり大きくて重いものになりそうなので、これで寝落ち顔面落下したらかなり重症になりそうです。。。


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