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危機に陥るとヘビメタ版バッハで威嚇するクルマ そんなTesla Model 3の暴力的加速を堪能した走るガジェット「Tesla」に乗ってます(3/5 ページ)

» 2021年09月24日 14時15分 公開
[山崎潤一郎ITmedia]

自宅充電と電費は?

 EVの利便性の1つに、自宅充電があります。1時間につき約20km分と充電速度は遅いのですが、計算上は、8時間で160km分をまかなえるので、普段使いであれば問題ありません。帰宅後にiPhoneを充電する感覚です。ガソリンスタンドの価格を見て一喜一憂する生活とはさよならです。

photo 充電中のタッチパネル画面。2時間45分で80%充電完了。バッテリーの劣化防止のため普段は80%を上限に設定

 納車前に、自宅駐車場にEVコンセントを設置しました。電気屋さんにお願いして分電盤から屋根裏を通して30Aに対応した太い電源ケーブルを駐車場脇の壁に引っ張り、200VのEV用コンセントを取り付けてもらいました。

photo 駐車場側の壁に200Vのパナソニック製EV専用コンセントを設置。そこにモバイルコネクターと呼ばれるTesla純正の充電ケーブルを差し込む
photo 充電ポートは進行方向左側の後ろにあり、ケーブルの先端を近づけてボタンを押すと自動で開く。通信規格は不明。キーフォブ(スマートキー)と同様なら日米規格の315KHz帯通信かな…

 壁にはもともと100Vの屋外コンセントがありましたが、100Vではさらに時間がかかります。また、日産が公開している「EV普通充電用電源回路ガイドライン」には、100Vの屋外コンセントに関して、「このコンセントは絶対に使用しないでください」と赤文字で危機感を煽る書き方をしています。家を燃やしたくないので、はい、絶対にしません。

 充電の様子は、Teslaモバイルアプリで逐次確認できます。筆者は、自宅の電気契約を「東急でんき」の「EV応援プラン」にしています。通常は、1kWhあたり28.95円ですが、深夜1時から5時までは、20.26円と約3割安になります。

photo 充電の進捗は、車外にいてもTesla専用アプリで確認可能。充電が終了したら「通知」がくるように設定も可能

 納車後最初の休日に三浦半島の先まで119kmをドライブしました。計算上の電気代は約468円でした。以前所有していたメルセデス・ベンツは、市街地6〜7Km/L、高速道路約13Km/Lなので平均燃費約10Km/Lだとして、ハイオク164円/Lだと、燃料代約1950円という計算になります。約24%のエネルギーコストでドライブできたわけです。まあ、以前のクルマは前世代のV6エンジンなので、比較対象として、燃費悪すぎなのはお許しあれ。

photo 過去50Km走行における電力消費をグラフ表示。赤い山は平均値以上消費。上り坂やエアコンをガンガン効かすと消費量が増える。平均電費は、168Wh/kmで予測航続距離は310km

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