歌声合成ソフトウェア「VOCALOID」の販売などを手掛けるクリプトン・フューチャー・メディア(CFM)は10月19日、同社が運営する作品投稿サイト「ピアプロ」に、JASRAC(日本音楽著作権協会)管理楽曲を投稿できるようにしたと発表した。JASRAC管理楽曲を持つ作曲家などが作品を投稿できない問題を回避する。
ピアプロはVOCALOIDなどの歌声合成ソフトをテーマにした楽曲やイラストなどを投稿できるWebサイト。これまでは、いわゆる「ボカロP」と呼ばれるVOCALOIDを使って楽曲を制作するクリエイター本人であっても、JASRACに著作権管理を委託している場合には自作曲をピアプロにアップロードできない仕組みだった。
CFMは本件について「インターネットで活躍するクリエイターの中にはJASRACに著作権管理を委託している人も多く、そのようなクリエイターからも引き続きピアプロを使いたいという希望が多く寄せられたため対応した」としている。クリエイターはピアプロに音楽を投稿できる他、ユーザーに対してライセンスを定めた上で二次利用を許諾することもできる。
同社は著作権管理団体のNexTone(東京都渋谷区)とも管理楽曲の利用許諾について協議中としている。
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