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テレワーク時代に追い付いたBose「Quiet Comfort 45」 ダミーヘッドで静寂度を測ってみた小寺信良のIT大作戦(5/6 ページ)

» 2021年10月20日 08時09分 公開
[小寺信良ITmedia]

音声通話にも注力

 前作まではほどんど訴求されてこなかったのが、通話性能である。今回は4つのマイクを使い、ビームフォーミングによりユーザーの声を周囲のノイズから分離するという。そこで今回は、リモート会議にありがちな環境として、自室ながらも窓を全開にして、外からノイズが入る状況でZoomで会議するという想定でテストしてみた。

 筆者宅はマンションの3階で、幹線道路から直線で70m程度しか離れておらず、窓を開けるとロードノイズがかなり入ってくる。

 そんな環境で収録してみたが、周囲のノイズはほとんど拾っておらず、音声だけをうまく集音している。ただ音声のノイズリダクションにありがちな、圧縮+シュワシュワ感は少々感じられる。音声抽出はうまくいっているが、明瞭度は少し下がるかなという印象だ。ただ、周りのノイズの中でもこれぐらい音声だけ拾えれば、会議で迷惑を掛けることはないだろう。

 ただリモート会議でPCに接続している場合、ノイズキャンセルしていると自分の声もキャンセルしてしまうので、ちょっとしゃべりづらいという弱点がある。スマートフォンと接続しての着信では、自分の声をフィードバックする機能があるのだが、PC相手のZoom接続ではこの機能は使えないようだ。

photo スマートフォンでの通話時には自分の声のフィードバック量が調整できる

 この問題の回避策として、QC45に搭載されたAwareモードが役に立つ。いわゆる外音取り込みモードだが、これだと自分の声も適度に聞こえるので、しゃべりやすい。

photo NC機能は、QuietとAwareモードの2タイプが選択できる

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