「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、デジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式で語ります。
納車から2カ月が経過しました。大きなトラブルはなく現在の走行距離は約2000kmです。Tesla以前に保有していた歴代の愛車の走行距離は、いずれもおおむね年間7000〜8000kmだったので、この調子でいけば、未踏の2万km超えなるかといったところです。
ただ、プチトラブルはありました。保存済みの車載カメラ動画がタッチスクリーンで再生不可になりましたが、タッチスクリーンをリスタートしたらすぐに直りました。Teslaをデジタルガジェットだと思えば、ソフトウェアのリスタートなど、トラブルのうちには入りません。
日を追うごとに飽きるどころか、このクルマを操る楽しさを再認識する日々です。街中や高速道路などのあらゆる場面において、右足の微妙なさじ加減で、クルマを意のままに操っている感覚を堪能できます。アクセル開度に応じてタイムラグなしにモータートルクを自在にコントロールできるTeslaの魅力爆発です。
つづら折りの山道では私のような一般ドライバーでも優れたハンドリング特性を感じとれます。「ザ・ロング・アンド・ワインディングロード」をTeslaが導いてくれる未来の扉に向かってどこまでも走りたくなる、とザ・ビートルズを意識したフレーズの1つや2つ、つぶやきたくなります。
乾電池のような形状の4000本以上のバッテリーセルを床下に敷き詰めているがゆえの低重心性がもたらす運動性の高さなのでしょう。木村拓哉さんの「やっちゃえ日産」CM風にいうと「乗れば分かる電気のたのしさ」というやつです。
今回の記事では、Teslaの大きな魅力の1つである「オートパイロット」という運転支援機能について語ります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR