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» 2021年11月12日 16時07分 公開

“穴あきSSD”販売でPCパーツショップが謝罪 「破壊しそこねたものでは」との声で

破壊依頼されたSSDを使える状態で販売したのではないかとの指摘を受けていたPCショップEYES秋葉原店が「“誤って穴が開けられたSSD”を販売して心配を掛けた」として謝罪した。

[谷井将人,ITmedia]

 中古のPCパーツなどを取り扱うPCショップEYES秋葉原店は11月11日、同店が本体に穴の開いた中古SSDを販売し、SNSで批判を受けていた件について「“誤って穴が開けられたSSD”を販売して心配を掛けた」として謝罪した。

 EYES秋葉原店は2日にTwitterで「外装難あり品」として本体に穴が開いたSSDを入荷した旨を告知。1個当たり1380円から3780円で販売を始めた。これに対しTwitterでは「物理破壊によるデータ削除をしたときに開いた穴に見える」「物理破壊し損ねたSSDでは?」「これを売るのは企業倫理としてどうなのか」など、難あり品とされていたものがデータ流出を防ぐために破壊処理されたSSDの可能性があることから、販売に対して批判の声が上がった。

photo EYES秋葉原店がTwitterに掲載した販売中のSSDの画像(現在はツイート削除済み) 1個につき4カ所程度穴が開けられている

 これについてEYES秋葉原店は「仕入元業者から、間違って穴が開けられたSSDのデータ削除を依頼され、NSA方式でデータを上書き消去した」「その後、当該SSDを仕入元業者から商品として仕入れて販売した」と説明。データ流出の恐れがあると指摘を受けた点や、当該ツイートを削除した点について「誤解を招いた」として謝罪した。今後は、心配や誤解を招くような商品を取り扱わないよう注意するとしている。

データ削除をしたSSDが流通することはあるか

 HDDやSSDに保存されたデータを削除するサービスを提供する業者の中にはデータ削除済みのドライブを二次流通させるところもある。しかし、物理破壊によるデータ削除を行ったドライブは使用不可になるため一般的には二次流通できない。

 EYES秋葉原店は「物理破壊し損なったSSDを販売しているのでは」との指摘に対して「誤って穴を開けられたもの」と説明。穴が開いた経緯や仕入元業者名は明かしていない。ITmedia NEWSは仕入の経緯について取材したが、ショップ運営元のPC EYES(東京都台東区)は「担当者不在のため答えられない」とのみ回答した。

 Twitterでは「SSDにNSA方式のデータ消去は不適切ではないか」との声もある。NSA方式は計3回のデータ上書きによりデータを削除する手法。SSDの場合はあらかじめ特殊な処理をしないと基データが残ってしまう可能性があるため不十分とする見方もある。

photo SSDのチップは小さいため、HDD用破壊装置では破壊しきれない場合もあり、より細かく砕ける装置を使う事業者もある(出典:セコムトラストシステムズ)

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