東京五輪や新型コロナウイルスの感染拡大など、2021年もさまざまな出来事や流行があった。それらの影響は至る所に現れるが、その一つにフリマサービスがある。特定の商品が人気を集めると、それらを買い占めてフリマサービスで高額転売する様子が度々見られ、ネット上でも物議を醸していた。
2020年にはマスクやアルコール消毒液の高額転売が相次ぎ、法規制される事態にもなったが、2021年にもいくつかの商品でサービス事業者が注意を呼び掛け、出品を禁止にするケースがあった。この記事では、メルカリやヤフオク!などで転売された商品や、事業者が発表した注意喚起から、2021年を振り返る。
2021年にまず話題になったのは、米Alpha Explorationが手掛ける音声チャットプラットフォーム「Clubhouse」の招待枠の高額転売だ。1月当時、Clubhouseを利用するには公式もしくは他ユーザーからの招待が必要な完全招待制だったため、その招待枠がメルカリで4000円から1万円の価格で取引されていた。
2月には、「鬼滅の刃」のコミックスの海賊版がネット上で販売されていることに対し、集英社が注意喚起。漫画を違法にスキャンし印刷した海賊版コミックスの全23巻セットがメルカリやAmazon マーケットプレイスで販売されているとして、その見分け方などが話題になった。
メルカリは、ファーストリテイリングと包括連携協定を3月に締結。ファーストリテイリングは新商品の発売時期や商品の画像などをメルカリに提供した上で、ユニクロの広告画像などを無断で使った出品物や高額転売への注意喚起をWebサイト上で行うようになった。
この時期には、ユニクロが販売していた「+J 2021年春夏コレクション」が通常の倍以上の価格で取引されていたため、ユーザーに冷静な行動を取るようにメルカリは注意を呼び掛けた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR