ソニーの「α7III」はデジタル一眼界のスタンダードの座を得た、といって過言ではないと思う。2018年2月の発売以来、フルサイズミラーレス一眼どころか、デジタル一眼の定番モデルになった。
でも発売から3年以上。そろそろ後継機がくるはず、と思っていたところに「α7IV」である。しかもキャッチコピーは「次代の、新基準へ」だ。
α7IVでチェックしたかったのは、4年弱の間にどれだけカメラとして進化したのか、そしてα7IVが目指した次世代のスタンダードは何かの2点。次世代でもスタンダードなり得るのか?
α7IIIとIV。基本デザインは同じだけど、そこ以外はかなり違う。見た目は似てるけど中身は別モノだ。なんというか、2021年型α(α1やZV-E10)を受けて誕生した、2022年型αがα7IVから始まるって印象だ。
まずはカメラ性能の進化の話から。
センサーが新開発のものになった。約2400万画素から約3300万画素に増えている。長辺は7008ピクセル。
当然、ボディ内手ブレ補正搭載だ。
さらに画像処理エンジン「BIONZ XR」を2つ搭載。画像処理の高速化や画質の進化などなどいわれるが、使って分かるのは様々なレスポンスが良くなっていること。さくさくと動作して気持ちいいのだ。
AFはα1ゆずりの速さや賢さ、さらにリアルタイム瞳検出に人物・動物に加えて鳥もイケるようになった。リアルタイムトラッキングAFを上手に使うのがα7IV(というか昨今のαシリーズ)を気持ちよく使うポイントだと思う。これは慣れるとたまらない。
ただ、検出対象をあらかじめ選ばねばならないのは残念。これらも自動的に判別してほしい。
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