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ソニー「α7IV」は次世代のスタンダードになり得るか? 進化したところ、足したいところ荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/5 ページ)

» 2021年12月30日 14時20分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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 ピクチャーエフェクトやクリエイティブスタイルがなくなり、クリエイティブルックに切り替わったのも特徴的だ。

クリエイティブスタイルが、静止画動画兼用のクリエイティブルックへ

 もう一つ、メニューのデザインも新しくなった。α7SIIIで採用されたタブ式に切り替わったのだ。メニューの設定項目がおそろしく多いのでタブ式になっても必要な設定にたどりつくのは大変ではあるが、それでも整理されたぶん分かりやすい。

α7SIIIで採用された新デザインのタブ式のメニューがやっとα7IVに搭載された

ソニーが考える次世代はハイブリッドなカメラ

 かくして「次代の新基準」は、静止画も動画も等価に扱えるハイブリッドなカメラということだ。

 α7IVは写真を撮るカメラとしても前モデルからぐっと進化してレスポンスもAFも画質も上がっている。

年末っぽいものということで、2人連れをシルエットで入れたイルミネーションを。ハイライト部の処理もいい(24-105mm 52mm 1/30秒 F4 -1 ISO200)
じろりとレンズを睨んだうちの黒猫。WBは太陽光に固定して50mm F2.5で猫瞳AFしてみた(50mm 1/100秒 F2.5 ISO5000)

 でも、一番のターゲットは静止画も動画も同じくらい作品として撮る、新しい層なのだろう。

 静止画動画関係なくクリエイティブな作品を撮りたいなら、このα7IVはすごくいい。そしてクリエイティブな活動を後押ししたいというソニーらしさがある。

 対して、動画は撮らない、静止画がメインだ、という人は画質に優れたα7RIV、何より速さが必要だって人はα9IIがいいんじゃなかろうか。

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