米国際貿易委員会(ITC)は1月6日(現地時間)、米オーディオメーカーSonosによる米Googleの特許侵害提訴の最終判決を下した。Googleが、スマートスピーカーに関連するSonosの5つの特許を侵害しているとの判断だ。バイデン政権が拒否権を発動しなければ、特許侵害に関連するGoogle製品の米国への輸入禁止が60日以内に発効する可能性がある。
Sonosは米New York Timesに送った声明文で、ITCの判決に感謝するが「GoogleはITCが課した輸入禁止を回避するために、製品の機能を劣化あるいは削除する可能性がある。(中略)あるいは、悪用したテクノロジーに対して公正なロイヤルティを支払うこともできる」と語った。
Googleはメディアに対し、「本日の決定には同意しないが、ITCがわれわれが変更した設計を承認したことに感謝する。これにより、製品の輸入または販売に影響が出ることはないと予想している。われわれはさらなるレビューを求め、われわれのパートナーシップと知的財産に関するSonosの根拠のない主張から身を守り続ける」と語った。
Sonosは昨年1月の提訴で、Googleがホームオーディオシステムの制御、複数のスピーカーの同期、多様なスピーカーの独立したボリュームコントロール、スピーカーのステレオペアリングなどのSonosの特許を侵害したとしている。
Googleは同日、Nestコミュニティ向けの公式ブログで「最近の判決に対処するため、デバイスのセットアップ方法に変更を加えた。スピーカーのグループ機能は今後も機能する」とし、変更点を列挙した。
Google日本法人に問い合せたところ、この件は日本のユーザーにも影響することが確認できた。
スピーカーグループ機能を使用してGoogleホームアプリの音量を制御している場合、Googleアシスタントを使って音声で操作している場合、Nest Hubディスプレイで直接使用している場合は、以下のような変更がある。
【更新履歴:2022年1月7日午後3時40分 Google日本法人の説明と、Googleによる公式声明を追加しました。】
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