キーチ あと、WindowsとMacの違いで、Webブラウザ操作というかソフト一般でWindowsの方が利便性高いシーンがあるんですけれども。
マツ ほほう。
キーチ WindowsはAlt+アルファベットでアプリのメニューが開けるんですよね。
Chromeの場合だと、Alt+F→B→ブックマークに入れたWebサイトの頭文字でそのブックマークを開けるのが自分は便利でよく使ってるんですが、Macでは多分これは実現できないんじゃないかと。
もしやり方あったら教えてほしいです。自分もM1 MacBook Air使っているので。
マツ それはできると便利そうですが、知らないですね。
キーチ やはり。自分もKarabinerあたりでなんとかならないかと調べたんですがどうしようもなさそうでした。これはもうそういうものと受け入れてます。
マツ キーボードのインクリメンタルサーチは便利ですよね。僕はMacのローンチパッドでよく使ってます。
キーチ アプリ検索するやつですか?
マツ はい。アプリ立ち上げるときにはMagic Trackpadで4本指を集めて、アプリの頭文字を入力して決まったらEnter。
キーチ ああ、それであればMacもWindowsも使ってます。Windowsの場合はWinキーの後に例えば「ch」でChromeがサジェストされるのでEnter、みたいな使い方ですね。
マツ はい。キーボードを使うのはもともとWindowsの、というか、DOSからの文化ですからね。
キーチ そこをGUIすげえぜ!ってぶち破ったのが当時のMacintoshでしたよね。
マツ 事実上最初のキーボードショートカットと言っていい、Command+C/V/XもMac(正しくはLisa)から。
キーチ へー!
マツ コピー&ペーストは、WindowsではShift+InsとControl+Insだったというのは古い人しか知らない。
キーチ (Vimの仕様的に今でもShift Ins使うマン)
マツ これももともとはOS/2のUI仕様であるCUAから来ていた。Windowsが3.1からControl+C/V/Xになったときは「やっと使いやすくなった」と思いました。
キーチ CUAとは。
マツ 「Common User Access」という、IBMの統一的UI仕様です。ユーザーインタフェースガイドライン。ちなみに、WindowsがAltでメニューを開くようになっているのは、CUA由来みたいですね。
キーチ メニューはAltキーと、メニューの名前の中の下線の引かれた文字を押すことで開く。さっきのAltキーからのショートカットはこれですな。
じゃあMacはこのCUAを踏襲しなかった?
ヤマー Lisaが1983年、Macintosh 128Kの発表が1984年なので、1987年に策定されたCUAよりも前ですね。
マツ そもそもMacにはInsキーはなかったんじゃないかな。今、Lisaのキーボード(実機)で確認したけど、ないですね。
ヤマー Lisaのキーボードがある自宅とは。
マツ 本体もあります。
ヤマー 一体何者……。
キーチ なるほど、物理的に対応するキーがないから対応しなかった可能性もありそうですね。
ヤマー 初代Macintoshとかのキーボード見ると、かなりスッキリしてますね。ファンクションキーもありませんし。
マツ 最初はControlキーもなかったんですよ。もともとこのキーボードショートカットはLisaが最初という説があります。
キーチ こちらが先であれば、後からできたガイドラインに合わせるのを嫌うのも分かる気がしますね。
ヤマー ここらへんの話はぜひ大原さんあたりに解説してもらいたいところですね。
キーチ PC黎明期にこういうすり合わせがあったから、今のキーボードショートカットがあるんだなあというのが個人的な今回の学びでした。
マツ キーボードショートカットにはモディファイアキーの種類も必要ですよね。その意味で、Windowsキーの登場は大きかった。
ヤマー MacにはCommandキーがありましたからね。
マツ ぼくのように古い人間はWinキーを使った新しいショートカットを知らない人も多いと思うので、勉強してより便利に使いたいですね(優等生的発言)
キーチ 任意のモディファイアキーをいくらでも追加できるんです。そう、自作キーボードならね。
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