中国系家電メーカーのHisenseはテレビを軸にした発表だった。ビデオのプレミア配信ではなく、ビデオと会場でのプレゼンテーションを交えた形で進められた。
説明の後ろにプレゼン資料が大写しになっていて、時折その資料だけの表示に切り替わる、というスタイル。正直さほど工夫されたやり方でもないのだが、情報は見やすいし、映像にもそれなりの変化があるので見ていて飽きにくい。
このやり方もコロナ禍でのスタンダードの1つだが、ずいぶん洗練されてきたように思う。
評価:☆☆☆
パナソニックも、動画を事前作成してプレミア公開するパターンに近い。ただ、LGのように全体を作りんでいるわけではなく、作り込んだ映像とスタジオでのプレゼンテーショントークが入り混じるような構成だ。
2021年に比べると映像は見やすくなったが、カンファレンスとしての構成はまだ課題が多い。
サステナビリティーや教育支援が重要とはいえ、そうした話を長々と前半で展開するのはどうかと思う。プレゼンテーションも、単に担当者が話している様子が流れるだけで、資料などが同時に表示される場面も少なく、一本調子で理解しづらかった。一方で、商品の話は最後に駆け足でやりすぎてもったいない。
話す人の「顔」が重要なのか、それとも製品や数字などが重要なのか。その点のバランスをもう少し考え直した方がいい。プレスカンファレンスのビデオは「会社紹介」ではないのだ。
評価:☆☆
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