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CES 2022オンライン向けプレスカンファレンス映像を「格付け」する(7/7 ページ)

» 2022年01月30日 17時32分 公開
[西田宗千佳ITmedia]
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サムスン

 例年、プレスカンファレンスの一番人気はサムスンだ。家電・スマホの両面で大きな力があり、CESをリードする存在になっているのは間違いない。

 2022年に関してはプレスカンファレンスはなかった。ただし、同日最後に「基調講演」が予定されていたため、基調講演とプレスカンファレンスを兼ねた形でイベントが行われた。

 プレスカンファレンスはあくまでプレス向けなので、リアル開催の場合でも、そこまで広い部屋は用意されない。だが基調講演となると、CES参加者全てに参加の権利があるので、より大きな会場が使われる。サムスンの基調講演も、今回のCES会場の中では最大級のスペースを使い行われている。

 基本的には壇上の基調講演を中継する形なのだが、それだけで終わらなかったのは良い試みだった。

 あえてCGと合成し、リアルの参加者と映像配信での参加者が見るものが「違う」という演出がなされていたのだ。

 内容もよく練られていた。基調講演なので製品のアピールだけ、というわけにはいかないのだが、環境対策から技術ビジョンまでを、飽きにくい構成と映像で組み立てている。相当力が入っていたのは間違いない。

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photo 基本は基調講演会場の中継
photo だが、あえて大胆にCG合成も。現地の壇上は、もちろんこんなに広くない
photo プロジェクター製品のアピールをする際にも、壇上で普通にプレゼンをするだけではない
photo 床や風景をCGで置き換える演出を多用し、価値をアピール。技術的に難しいことではないが、それを基調講演中継で「ちゃんとやる」のがポイント

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