私がメーカーのことはあまり知らないまま便利に使っていた、素人でも失敗せずに使える理容ハサミ「家庭用ミニカットはさみ」(8360円)、「家庭用ミニすきはさみ」(9900円)も実は、シゲル工業の製品だった。
プロ用のハサミ同様の切れ味と、素人が扱いやすく、切りすぎることのないコンパクトなサイズの「家庭用ミニカットはさみ」と、同じく、最高の切れ味を実現した上に、通常20本ほどを梳くところ、10本程度に抑えた「家庭用ミニすきはさみ」のセットは、コロナ禍の中、わが家が理髪店に行かずに済む程重宝したものだ。もともと人気製品だったのだが、コロナ禍の中で、さらに売れてベストセラー製品になったという。現在も公式サイトでの人気ナンバーワンだ(2位は、この大根おろし!)。
理容ハサミの製作も、親戚の理容師に刃物できるのなら作ってもらえないかと言われたところから研究を始めたそうで、とにかく、刃物に関して、研究して製作するということをずっとやっているメーカーなのだ。今回の大根おろしにしても、その構造の研究はもちろん、製作するための機械の開発から行っている。穴ぎりぎりでランダムな目立てができるのも、その考察と技術があってこそ。
「17°にしても、その技術自体は、他でもやれないことはないと思うのですが、大根おろしについて、深く深く考えているところがあんまり無いんですよ」と藤田会長。
実際に、この「17°」で大根をおろしてみると、まず、そのあまり力を入れることなくスイスイとおろせることに驚く。V字型に配置された刃が、大根を自然と真っすぐに誘導してくれるので、方向がブレないのだ。
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