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EV都市とEV離島ってどうなの? 走るガジェット「Tesla」とEVの未来を考えたヤマーとマツの、ねえこれ知ってる?(3/6 ページ)

» 2022年02月10日 14時00分 公開

一太郎、ATOKの生みの親もTesla乗り

マツ そんな中、とてもポジティブでいいなと思った連載記事が出ました。ジャストシステムを創業し「一太郎」「ATOK」を開発した浮川和宣・初子夫妻。

photo Tesla Model 3オーナーの浮川和宣・初子夫妻

ヤマサキ 取材時にお話していても、離島でTeslaを運用することの不安感はまったく伝わってこなくて、こっちもほっこりしてしまいます。

マツ ジャストシステムを立ち上げ、今はMetaMojiという手書き文字認識のスタートアップを運営しているお2人。僕は一度お会いしただけですけど、初子さんの大ファンで。ホスピタリティがすごいですよね。

ヤマサキ 取材や記者発表でお会いするときは、毎回お2人セットなのですが、ご夫妻でとても温かい心の持ち主であることが伝わってきます。ある記者発表の会場に時間を間違えて1時間早く到着してしまったことがあるのですが、普通なら出直す必要があると思うのですが、それを知った初子専務が「山崎さんなら身内みたいなもんだから中に入って待っててもらって」とスタッフに指示してくださいました。優しい心遣いに感激しました。そんなトップがいる会社だけに、MetaMojiの社員はみなさん感じのよい方ばかりです。

ヤマサキ 初子専務は、昔私が、@ITに書いた記事の表現をとても気に入ってくださいました。

マツ おお、その記事は?

ヤマサキ その記事では、MetaMojiが開発した手書文字入力のストレスのない滑らかな使い心地を水面を自在に移動する「あめんぼ」に例えて表現しました。彼らが目指していた手書き入力の心地よさを感覚的に言い表したと自負しております。

マツ ペンタブレットの場合は気持ちよさが重要ですよね。打てば響くような。

 そういう感覚でアプリを作っている人が見た、Teslaはどうなんでしょうか。

ヤマサキ 日本語文字入力の礎を築いた夫婦だけに、Teslaをデジタルデバイスとしての視点で見ています。初子専務は、自動運転とソフトウェアアップデートに興味があって購入したみたいです。で、90万円近いフルセルフドライビングケイパビリティという高度な運転支援オプションを付けたのですが、日本では限界があってちょっとがっかりしたみたいです。

 一方の和宣社長は、EVがもたらす自動車ビジネスの変革に興味があって、既存のビジネスモデルがどのように変わるのかを気にしていらっしゃいます。

マツ でも、お2人の元気な姿を見て、うれしくなりましたよ。NHKのドキュメンタリーも見ました。インタビューはあの放映前だったんですって?

ヤマサキ はい。放送前に取材したのですが、NHKのサイトで事前に番組の予告編を見ていました。阿波踊りがチラッと映っていたので、なぜ阿波踊りを踊っているのか聞きました。

マツ おお、聞きたい。徳島出身だから阿波踊りということですね。「東京のNHKのスタジオで6時間かけて撮影しました。照明、アングル、2人の間隔などさまざまなパターンでひたすら踊った」というから過酷すぎる。

ヤマサキ 2021年2月から年末にかけて約10カ月にわたりディレクターが密着して取材したそうです。

マツ 10カ月!

ヤマサキ 最初ディレクター1人でカメラ持って取材に来たそうですが、自分のカメラワークでは満足できないということで、東京からカメラマンを連れてきたそうです。ただ、五輪の期間中は、人手が足りないということで、カメラマンだけ東京に帰っていったそうです。

マツ ワハハハ。

ヤマー こだわりがすごいw

ヤマサキ 創業の地として徳島の初子専務の実家も映っていましたが、現在は誰も住んでいないので、慌てて掃除して大騒ぎだったそうです。

マツ はい。初子さんの実家。

マツ うちも、NHKのカメラが入るので、慌てて大掃除しましたよw

ヤマサキ なるほど分かる。

マツ NHKがドキュメンタリーに大量に人と時間を投入するってのは僕も実感しました

ヤマー なんですかこの「NHKのカメラが入った人あるあるトーク」w

マツ で、このドキュメンタリーにTeslaが入る余地はなかったんですよね。

ヤマサキ たぶんその時点では離島にTesla運んでないと思う。

マツ ああ、そうか。運んだのは年末、11月くらいでしたっけ。

ヤマサキ 2021年11月からの運用です。ご夫妻のTeslaに話を戻すと、Teslaであることの是非は別にして離島とEVは相性がいいのではないかと想像します。長い航続距離は不要だし、離島というだけで、ガソリン代が高いですから。

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