2021年1月にユーロポール(欧州刑事警察機構)によって制圧されたマルウェア「Emotet」が再流行しているとして、JPCERT/CCが2月10日に注意喚起した。Emotetに感染していないか不安な人は、JPCERT/CCが公開しているツール「EmoCheck」で感染の有無を確認しよう。
EmoCheckはJPCERT/CCが2020年2月にGitHubで公開した、Emotetの感染有無を確認できるシンプルなツール。GitHubの配布ページから「emocheck_x86.exe」か「emocheck_x64.exe」をダウンロードし、調べたい端末上でファイルを実行するだけで「Emotetのプロセスが見つかりました」「Emotetは検知されませんでした」と結果を表示する。
感染を確認した場合は、EmoCheckの画面上に「プロセス名:certreq.exe」「イメージパス:(フォルダの場所)」などと表示。ユーザーは、タスクマネージャーを開いて「certreq.exe」などEmoCheckで表示されたプロセスを強制終了し、イメージパスで提示された場所にある実行ファイルを削除することでEmotetを端末から駆逐できるという。
Emotetはメールを介して感染を広げるマルウェア。2月10日までにクラシエグループやライオン、積水ハウスグループ、リコーグループのリコーリースなどで感染が確認され、JPCERT/CCが注意喚起している。
「Emotet」感染が急速に再拡大 「大幅に拡散した2020年に迫る勢い」 JPCERT/CCが注意喚起
クラシエ、マルウェア「Emotet」に感染 ライオンや積水ハウスに続き
Emotet活動再開 日本も標的に LACが注意喚起Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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