さらに日本では、港湾におけるコンテナの取り扱いを効率化するために、AI技術を活用しようという計画を検討している。
国土交通省港湾局が進める「AIターミナル」は、港湾で働く熟練技能者の技術をAIにより分析・形式知化して若手技能者に継承したり、クレーンなどの関連設備の操業を自動化したり、積み置かれるコンテナの配置を最適化するなどして、コンテナターミナルの生産性を向上。
それによって、「2023年度中に、コンテナ船の大型化に際してもその運航スケジュールを順守した上で、外来トレーラーのゲート前待機をほぼ解消することを目指す」としている。これはコロナ禍前に検討された計画であるものの、逆にパンデミックによる混乱が生じている今こそ、実現が期待される技術といえるだろう。
私たちが日頃使用するさまざまな日常品、そして鶏肉のような一般的な食品、さらにはワクチンのような医薬品に至るまで、さまざまなモノが当たり前のように使えることの裏側を、物流が支えていることについて、パンデミックで実感した方も多いだろう。その意味で物流を支援する各種技術は、私たちにとって最大の「ウィズコロナ時代のテクノロジー」であるといえるかもしれない。
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